イワン・アレクサンドロヴィチ・ゴンチャロ

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オブロ-モフ 中

イワン・アレクサンドロヴィチ・ゴンチャロ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003260630
ISBN 10 : 4003260635
Format
Books
Publisher
Release Date
June/1976
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いつまでもベッドを離れないオブローモフだったが、知的な少女オリガとの出会いによって、胸をはずませ、明るい未来の展望さえ思い描くに至った。しかし、それも束の間、結局は、この愛もオブローモフを現実生活に正面から立ち向かわせることはできないのだった。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケイ

    あまりにも不正や狡さがまかり通っていく。それのいいカモであるオズローモフを見ていられない。人のいい貴族や地主は、そんなオズローモフをいつまでも仲間だと受け入れているが、しっかりとしたシュトルツだけが、彼の怠惰な生活に呆れ、正しい道にオズローモフを導こうとしてくれる。ただ、シュトルツは名前でわかるように父がドイツ人だ。オズローモフはシュトルツのおかげで恋もする。なのに、ああ、なんということか、またあの怠惰な性格が前に出てきてしまう…。

  • みつ

    「今をはずしたら永久に機会は来ない」と生活を変えるように親友シュトルツは忠告するが、オブローモフは耳を貸す気配はない。彼の紹介で出会ったオリガとの間に恋愛感情は芽生えるが一進一退を繰り返すばかり。この間の煮え切らなさもオブローモフシチナ(気質)のなせる業か。オリガともども素敵な人だけに、なんとかならないものかと読んでいてやきもきしてしまう。物語の最初に登場したタランチェフがオブローモフに罠を仕掛け、彼は窮地に陥る。「靴下は55足あるけれどどれもたいていだめなものばかり」とは、落魄した生活ぶりを物語り秀逸。

  • テイネハイランド

    図書館本。この巻では、主人公の親友シュトルツと恋愛相手オリガがいよいよ登場。物語の展開上に起伏が生まれるため上巻よりも遥かに面白い。とはいえ中巻だけで477ページもあり、最初は、延々と校舎の周りをランニングしているような気分に陥いるが、中巻残り200ページ分あたりから、オブローモフの置かれている悲惨な状況がひしひしと伝わるようになり、それが痛いのやら快感なのやらわからなくなってくる(ランナーズハイ?)。笑えるというよりヘンな感覚が味わえる小説であることは確実に保証できるかもしれない。

  • H2A

    シュトルツによって社交の場に引き出され、彼に引き合わされたオリガ。オブローモフは可憐でありながら理知的な貴族のオリガと恋に落ちる。ひと夏の恋、である。二人は婚約するほどに相思相愛となるが、オブローモフの臆病、怠惰のために亀裂が入る。このオリガという女性は素晴らしくよく書けていて、あまり自分は登場人物にこういうことはないのだがオブローモフと結ばれなかったのはほんとうに残念。再び失意の中で無為の世界に戻るオブローモフに、タランチェフたちの魔の手が忍び寄る。

  • Tomoko.H

    魂を目覚めさす溌剌とした女性オリガに出会い、うって変わって部屋着や昼寝と別れ活発になるオブローモフ。希望が出てきたぞ…しかし、結婚するにはお金!領地の整理やらいろんな生活の面倒事をやっていかなくてはならないのだ。

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