Books

ブレグジットの日に少女は死んだ 小学館文庫

イライザ クラーク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094072969
ISBN 10 : 4094072969
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

英国で話題の疑似ノンフィクション犯罪小説

2016年6月、EU離脱を問う国民投票が行われた日、ヨークシャーの海辺の寂れた町で、16歳の少女が暴行を受けた上にガソリンをかけられ焼き殺された。犯人は同じ高校に通う16歳と17歳の少女3人だった。
ジャーナリストのカレリは事件の地に居を移して背景を取材し、被害者・加害者の生い立ちから事件に至るまでをまとめたノンフィクションを発表した。しかし、取材を受けた者たちから本の内容に誇張や曲解、捏造があるとの訴えが寄せられ、違法な取材手法も発覚、本は回収に。
凄惨な事件が起きるまでに少女たちに何があったのか、そしてノンフィクションの内容は真実なのか――。
「グランタ誌の選ぶ最優秀若手作家」の一人イライザ・クラークが、T・カポーティ『冷血』にオマージュを捧げた衝撃の疑似ノンフィクション型犯罪小説。ごく普通の少女たちが怪物になるまでをリアルに描き、悲劇すら消費してしまう現代社会を告発したディラン・トーマス賞候補作。

【編集担当からのおすすめ情報】
ブレグジット(英国のEU離脱)を問う国民投票の日に海辺の過疎地で起きた少女3人による16歳の少女暴行殺人事件は、大きく報じられることはなかった――。
本作は、この事件を取材したジャーナリストによるノンフィクションを作中作とし、そのノンフィクション本に問題が発覚し回収される顛末も描いた二重構造のクライムノヴェルです。
SNS、ポッドキャスト、シリアルキラーファンダムのネットコミュニティ、オカルトといった要素を用いて描かれたノンフィクションパートでは、少女たちの小さな敵意がじわじわと肥大化し、やがて「怪物」となってしまう過程がリアルに描かれます。
一方、その作中作=ノンフィクション本をめぐる回収騒動の描写には、ひょっとすると自分事として胸のうずきを覚える方もいるかもしれません。
遠い国の特殊な事件を描いた作品――果たして読み終えた後にそう言い切れるのか。ぜひ、お手にとって確かめていただければ幸いです。


【著者紹介】
イライザ クラーク : 1994年、英国ニューカッスル・アポン・タイン生まれ。チェルシー芸術大学で学び、2020年にデビュー作『Boy Parts』がチェーン書店ブラックウェルのフィクション・ブック・オブ・ザ・イヤーを受賞。23年にはグランタ誌の最優秀若手英国小説家の一人に選ばれた。二作目の小説となる本作は、ディラン・トーマス賞候補になった

満園真木 : 東京都生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • しゃお

    ブレグジット、EU離脱を決める国民投票の日に焼き殺された事件のノンフィクション、といった形をとったフィクション。『トゥルー・クライム・ストーリー』のようで、それ以上にノンフィクションのように思える作風になっており、確かに読んでいて「あれ?これもフィクションだよね」と確かめたくなります(笑)。描かれる内容自体は、誰もが悪い部分をもっていて、それはもしかたら誰にでもある部分が表面化されているのかと思うと、徐々に怖さが募ってくるよう。最後の最後まで気が抜けなくて、信じれる部分は果たしてどこに?!

  • 2470913

    結末は全編読む前からある程度わかっているので、事件の背景や容疑者たちの生い立ちや人生観がどんなものだったのかいう点に興味があったの読んでみたが、なかなかページが進まず苦痛だった。少女たちの証言が淡々続き、物語の起伏がなく興味が削がれてしまった。本書の題名通りの「PENACE」しか残らなかった。

  • ぱに

    以前に読んだ「トゥルークライムストーリー」がすごく好きで、こちらも同じくフェイクドキュメンタリーものと聞いて。めちゃくちゃ怖い。人間の怖さをまざまざと見せつけられた気分。高校生という年齢ゆえの「ふざけただけ」な残酷な悪意と厨二病の恐怖のコラボレーションにより引き起こされる最悪の事態。タンブラーやファンダムの描写が興味深く、ぐいぐい引き込まれるけど逃げ場のない悪意に満ちてて読み終わってすごい疲れた…でもすごいおもしろかった!フィクションでよかったよー

  • 初読の作家だが、序盤から迫力のある筆致に惹き込まれた 過剰な自意識に蝕まれる少女たちが殺人事件を起こすまでの過程がモキュメンタリー方式で書かれる 彼女たちが仲違いし、破滅に至る様は臨場感たっぷりで身につまされる

  • KUMYAM@ミステリーとSF推し

    全編が作中作という構成は珍しくはあるけど騙されるほどじゃないよね……中身はありがちな厨二病ぽいティーンの暴走でそれぞれの生い立ちとか家庭環境も想定内だし、結局何が書きたいのか私にはつかめなかったわ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items