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ホテル物語 グラフホテルと5つの出来事

イム・キョンソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784838732869
ISBN 10 : 4838732864
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
すんみ ,  

Content Description

この話は、グラフホテルが閉館する、最後の半年間に起きたことである。

日本では村上春樹研究でも知られる作家にしてエッセイストのイム・キョンソンによる、ホテルを題材にした珠玉の短編集。年末の閉業を控えた名門「グラフホテル」を舞台に、5人の大人たちが、それぞれの人生の転換点・区切りを迎える出来事が描かれる。

かつての売れっ子映画監督ドゥリが、動画配信サービス向けドラマ脚本をホテルに缶詰めになり、時代の流れに悩みつつも行き着いた決断とは(「一か月間のホテル暮らし」)。

相手の女性の「フランス映画みたいなことをしたい」という願いをうけ、会社を抜け出してグラフホテルで情事にふけった男だが‥(「フランス小説のように」)。

グラフホテルに宿泊していた作家のトンジュが、ふとしたきっかけでドアマンの男から聞かされた純愛と逃避行の物語、その結末とは‥(「夜勤」)。

ほか「ハウスキーピング」「招待されなかった人々」の5編を収録する。



【著者紹介】
イム・キョンソン : 韓国ソウルに生まれ、横浜、リスボン、サンパウロ、大阪、ニューヨーク、東京で成長、10年あまりの広告会社勤務等を経て、2005年から専業として執筆活動。独立した個としてそれぞれが誠実に、自分らしく生きることをテーマにしたエッセイを多く書き、小説ではもっとも大切な価値観として「愛」を見据え、恋愛を主に扱う

すんみ : 翻訳家。早稲田大学文化構想学部卒業、同大学大学院文学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mame

    とあるホテルの閉館が知らされると、日本だと最後にと人が集まりそうだけど、韓国では過去のものとなるらしい。このホテルにまつわる短編5つ。1作目、3作目が好き。

  • turtle

    ソウルにあるクラシックなグラフホテルに関わる人たちの短編集。閉館まで半年という終焉に向かう中でのちょっとお洒落な雰囲気と人々の静かなやり取り。作者や作品についての知識が全くなく、タイトルに惹かれて図書館で予約した本でしたが、とても好きな文章と作風。なんとなく村上春樹さんの作品の読後感と似ていたので調べてみたら、イム・キョンソンさんは村上さんが大好きなようで納得。他の作品も読んでみたいです。

  • だいふく

    閉館の決まった名門ホテルの最後の半年間に起きた5つのお話。それぞれちゃんと話が終わるというよりは、この後どうなるんだろう?というところで終わっているので、好みが分かれるかも。一番その後が気になるのは「フランス小説のように」。読みやすかったのは「ハウスキーピング」。

  • 湯こ里

    閉館間近なソウル市内のクラシックホテルが舞台の短編集。どの話も、ままならない人生を生きる大人の寂しさ・切なさがあり、読後にしんみりした気分になった。*第2話の『フランスの小説のように』では、昼下がりのホテルの部屋で、女が男に言う。ホテルの閉館に合わせて、自分たちの関係も終わりにしようと。てっきり不倫関係かと思いきや、読み進めていくと、実はこの男女は夫婦だとわかる。「終わりにしよう」という言葉が、がぜん重くなる。

  • 金田

    内容は主にメディア関係者の目線から語られる物語だが、創作者としての苦悩、自分が時代遅れだと感じたり創るべきものへの疑問など社交的な場のホテルを題材にしたとも思えない重さと暗さが色濃く出ている。海外だから時間軸がわからないと思ったらごく最近の創作なので韓国でもこれほどの閉塞感が有るのかと少し驚いたが。何処に住んでいようとそれほど変わらないのかなと、結局主人公的な人物像達が変われなかったかのように。

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