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実践理性批判 1

Immanuel Kant

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334752699
ISBN 10 : 4334752691
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「人間が真の意味で自分を自由であると認識できるのは道徳法則があるからであり、また自由が存在しなければ道徳的な法則をみいだすことはできなかった。」本書は、思弁的な理性を批判した『純粋理性批判』につづくカントの第二批判書であり、倫理学史上、最も重要な古典である。

目次 : 序論 実践理性批判の理念について/ 第1部 純粋実践理性の原理論(純粋実践理性の分析論(純粋実践理性の原則について/ 純粋実践理性の対象の概念について))

【著者紹介】
イマヌエル・カント : 1724‐1804。ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた

中山元 : 1949年生まれ。哲学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • かわうそ

    道徳法則は普遍的なものでなければならないのであり、普遍的なものは必然性を伴わなければいけないのです。だから、必然性ではあり得ない、普遍的になり得ない幸福の原理が道徳法則になることはないんですね。要するに功利主義に対する拒否に繋がっていくわけです。功利主義は確かにある程度は他人の幸福を考慮するにしても個々の幸福が最優先の思想です。個々の幸福というのは経験的にしかわからないわけです。だから、幸福の原理には必然性は随伴しないですし一般的に妥当であるとまでしかいえない。つまり道徳法則ではないわけです。

  • かわうそ

    この本でカントは万人に共通する普遍的な道徳原則というものを解き明かそうとします。 もちろん、普遍性には必然性が必要不可欠です。 また、必然性は経験的では決してあり得ないので、道徳法則においては心の傾き(感情など)という主観に依存するものを排除しなければなりません。 それゆえに仮言名法『〜ならば〜せよ』の代わりに定言命法『〜せよ』を道徳法則として用いるべきだと言います。なぜなら、仮言命法は主観的条件に依存するのであって万人に共通するものには適さないのですから。仮言命法で道徳法則が示せないのは当然です。

  • かわうそ

    西洋哲学はプラトンにはじまり、カントで完成をみたといっても過言ではないと思う。それだけカントの哲学的完成度にはいつも驚かせられるし、何よりもその思想は満天に広がる星の輝きよりも美しい。法則を尊敬して法則のみによって行動は規定されるべきである。心の傾きは法則とは決して相容れないものである。だから義務に適った行為と義務に基づいた行為には差があるのだ。義務に基づいた行為だけが真に道徳的に価値があるものである。

  • chanvesa

    その他の動物と比べ本能が衰え、壊れている人間の唯一の拠り所である理性を、「心の傾向性に奉仕することなくそれだけで意志を規定する場合にかぎって、真の意味で上級の欲求能力(70頁)」とすることは、近代では疑問の余地がない。ということは、自律的に「意志を規定することがあまりにできない」現状と、自由がフィクションと化していることが「いま」なような気がする。相変わらず内容が難しいのと、内容がガチガチ。スピノザを読んだ後に、善を「やむをえず快適さを獲得するための手段である(168頁)」と読むと頭痛がする思い。

  • ころこ

    まず中山訳で読み、熊野訳か宇都宮訳で再読する予定です。本文と同量の解説が付してあり、「純粋」、本書、「存在と時間」に共通する本文に連番が付してあるというのは、恐らく長大な解説と本文を対照しやすい様にするためだと思われます。その肝心の解説が押し並べて参考に出来ないということもあり怪しさ満載ですが、中山訳の優れているところは[ ]で原文では省略されている部分を沢山補っていることです。そのことは、指示語をあまり使わないのとほぼ同義だと理解していますが、昔の訳で研究者が指示語を連発しているのをみていると、危うい訳

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