イマニュエル・ウォーラーステイン

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ヨ-ロッパ的普遍主義 近代世界システムにおける構造的暴力と権力の修辞学

イマニュエル・ウォーラーステイン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750328256
ISBN 10 : 4750328251
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人権や民主主義、市場の優越性、科学的実証性などの概念は、「普遍主義」という暴力に支えられているのではないか。16世紀から21世紀の現在までを貫く暴力を、世界システム論に基づいて具体的に検証する。

【著者紹介】
イマニュエル・ウォーラーステイン : 1930年生まれ。ビンガムトン大学フェルナン・ブローデル経済・史的システム・文明研究センター所長。イェール大学シニア・リサーチ・スカラー。1994‐98年、国際社会学会会長。93‐95年には社会科学改革グルベンキアン委員会を主宰、そこで交わされた討論リポートを『社会科学をひらく』(邦訳、藤原書店)としてまとめた。世界システムの理論構築の草分けとして知られ、『近代世界システム』全3巻(邦訳、岩波書店・名古屋大学出版会から計4巻)の著作は有名

山下範久 : 1971年生まれ。ビンガムトン大学社会学部大学院にてウォーラーステインに師事、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。北海道大学大学院文学研究科助教授を経て、立命館大学国際関係学部准教授。専攻・世界システム論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Yuri Mabe

    ヨーロッパ的普遍主義とは、著者の打ちたてた「世界システム論」によって現代に至るまでの枠組みを解釈したものである。この一冊でようやく先に読んだ同著者の『知の不確実性』は、世界システム論のうち官僚的大学システムを掘り下げたものだと理解できた。その中でも社会科学への科学的手法の流入の批判があるが、それはうまくいってないのではなく、まだうまくいってないだけなのでは?と個人的には思う。余談だが英語タイトルからゲームのEuropa Universalisを想起せざるを得ない。

  • 再読。オリエンタリズムの要旨をちゃんと捉えて読んだらするりと読めた。得た読後感はブログに別に書くとして多少個人的に気になったのは「科学的普遍主義」への信頼が揺らいでいる、という点である。私は理系畑のことは何もわからないのだけどそんな人間が「科学は人文学ではたどり着けない局地までいけるのではないか」と思ったりしている。おそらくそういった人は多かろう。科学は近代普遍主義の最後の牙城だが氏の言うほど崩れかかっているとは考えられなかった。

  • リットン

    「AI資本主義」は人類を救えるかの中で取り上げられていて読んだ。まぁ難しかった。訳が、修飾を英語の順番のままにしていたりするのもあり。。 野蛮に対する干渉の権利→オリエントには欠陥があり停滞しているのを西洋が介入して改善するのだ→客観的な基準ををもとにした能力主義で、西洋優勢を正当化するという二分論の流れがわかる。 現代、民主的じゃないからそれを正すために介入することは是という考えと、昔キリスト教的じゃないから改宗させるために介入するという考えは同じだろうという考えにはなるほどと思った

  • 抹茶ケーキ

    これまでの世界において「普遍主義」の名の下に広められてきたのは「ヨーロッパ普遍主義」だった。このシステムは、1.野蛮に対する普遍的価値(≒植民地主義)、2.本質主義的個別主義(≒オリエンタリズム)、3.科学的普遍主義の三つの正統化手法を用いて、その力を維持してきた。これが現在揺らぎ始めている。これからの史的システムは、「普遍的普遍主義」、つまり真に普遍的な価値を求めなければならない。みたいな話。講演がもとになっているらしく、わかりやすくてよかった。ウォーラーステインの他の本も読んでみようと思った。

  • papahaba

    西欧に起源を持ち、資本主義を支える概念(民主主義・科学の優位性)の拡大・押しつけの歪・膠着が出ている中で、新たな、「普遍主義」を問う。

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