イマニュエル・ウォーラーステイン

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近代世界システム 1 農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立

イマニュエル・ウォーラーステイン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784815807436
ISBN 10 : 4815807434
フォーマット
発行年月
2013年10月
日本
追加情報
:
22

内容詳細

今日の世界を覆う「資本主義的世界経済」の出発点となった、16世紀ヨーロッパを中心とする近代世界システムの誕生の軌跡を余すところなく描き出す。歴史・経済・政治・社会の記述を大きく塗り替えて、現代の古典となった記念碑的著作の第1巻。

目次 : 序章 社会変動の研究のために/ 第1章 近代への序曲/ 第2章 新たなヨーロッパ分業体制の確立―一四五〇年頃から一六四〇年頃まで/ 第3章 絶対王政と国家機構の強化/ 第4章 セビーリャからアムステルダムへ―帝国の挫折/ 第5章 強力な中核諸国家―階級形成と国際商業/ 第6章 「ヨーロッパ世界経済」―その周辺と外部世界/ 第7章 理論的総括

【著者紹介】
I.ウォーラーステイン : 1930年ニューヨーク生まれ。アメリカの社会学者。研究対象としていた現代アフリカの状況から、「低開発」の歴史的生成過程に関心をもち、従属理論に接近した。他方では、ブローデルを中心とするフランス・アナール学派の歴史認識、とくに「世界経済」の着想に啓発され、「一体化した現代世界」の歴史的形成過程を分析、歴史学や社会科学一般に絶大な影響を与えている。ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の「経済・史的システム・文明研究のためのフェルナン・ブローデル・センター」長(1976‐99年)、国際社会学会会長(1994‐98年)などをつとめた

川北稔 : 1940年大阪市生まれ。京都大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程中退。大阪大学大学院文学研究科教授、名古屋外国語大学教授、京都産業大学教授などを経て、佛教大学教授、大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • skunk_c さん

    Uに進むためにほぼ10年ぶりの再読(岩波現代選書版は発売当時にパラ読みしたので再々読か)。この10年間で自分の政治・社会史に対する認識が大分深まったためか、あちこち腑に落ちるところが増えていた。本書はおそらくドッブ=スウィージー論争で知られる移行論争へのひとつの解答(前半はこのふたりの他ヒルや高橋など論争参加者からの引用が多い)だったと思われるが、ブローデルを吸収し、資本主義世界経済という極めて大きなスケールで近代史を俯瞰するものとなっている。本版では膨大な脚注も全録され、その博覧強記ぶりには圧倒される。

  • たかしくん。 さん

    読応えのある本ですが、確実に近代史、そして資本主義に対するクリアな視点が身に付く名著です。「近代世界システム(≒世界経済)」がヨーロッパで誕生した所以とその後の軌跡を詳細に説明、そして、例えば「最初に新大陸へ目を向けたのは、何故ポルトガルだったのか」「ヨーロッパの中核が、北イタリア・フランドルから、オランダ・イギリスに移る変遷とは」「イギリスとフランスの発展に差異が生じた原因は」等々、興味ある内容が丁寧に記されています。尚、終盤での日本の鎖国の部分で、その註釈にちょっと嬉しくなるコメントもありました!

  • Shin さん

    ビッグ・ヒストリー系の本でよく引用されているウォーラーステインの『近代世界システム』。以前から読みたいと思ってなかなか手が出なかったが、ようやく念願叶って第T巻を読了。まずもって初版の刊行が1974年であることに今さらながら驚く。記述スタイルに少々癖があり、膨大な引用を対比させながら論旨が進むので、これから読む人には第7章「理論的総括」から読むことをお勧めする。基本的な概念である「近代世界=ひとつのシステム、有機体」であること、このシステムは中核・半周辺・周辺から成ることをまず把握すると分かりやすい。

  • しゅん さん

    政治的に統治された「世界帝国」とは異なる、資本主義経済で統制された「世界システム」が16世紀にヨーロッパを中心に成立し、以来この世界を深く規定しているーー本書の主張を一言でまとめればこのようになるだろう。その成立の歴史を膨大な先行文献を通して示さんとする大著の一巻目。知的参照点があまりに多く詰め込まれているせいか、生半可な読解力では全く読み解けないのだけど、著者と訳者の熱量だけは伝わってくる。「グローバリズム」と「ナショナリズム」という今では当然のように共有されている二つの世界観をはじめて示した本なのかな

  • あんころもち さん

    1974年当時盛んだったマルクス主義歴史学の生産関係の理論を吹き飛ばした一冊。ウォーラーステインの名はともかく、グローバリゼーションなどと世界の一体化を説く議論自体を知らない人はいないだろう。むしろ、今となってはそれ以外の見方をするのが極めて難しくなっていることの方が問題になっているようにも思える。かつてマルクスが打ち立てた見方が各国のエリートの心を捉えて離さなかったように、今や多くの「エリート」はこの本を読んだか読んでいないか関係なくこの本の枠組みに従っている。なんとも恐ろしい一冊である。

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