イマニュエル・ウォーラーステイン

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入門・世界システム分析

イマニュエル・ウォーラーステイン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784894345386
ISBN 10 : 4894345382
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自然科学/人文科学、保守/リベラル/急進主義など、我々が前提する認識枠組みをその成立から問い直し、新たな知を開拓してきた「世界システム論」。その誕生から、分析ツール、そして可能性を、初めて総体として描く。明快な「用語解説」と、関連基本文献を網羅した「ブックガイド」を収録した待望の書。

目次 : はじめに―まさにそのなかで生きている世界を理解するということ/ 1 世界システム分析の史的起源―社会科学の諸ディシプリンから史的社会科学へ/ 2 資本主義世界=経済としての近代世界システム―生産、剰余価値、両極化/ 3 国家システムの勃興―主権的国民国家、植民地、国家間システム/ 4 ジオカルチュアの創造―イデオロギー、社会運動、社会科学/ 5 危機にある近代世界システム―分岐、カオス、そして選択

【著者紹介】
イマニュエル・ウォーラーステイン : 1930年生。ビンガムトン大学フェルナン・ブローデル経済・史的システム・文明研究センター所長。イェール大学シニア・リサーチ・スカラー。1994‐98年、国際社会学会会長。1993‐95年には社会科学改革グルベンキアン委員会を主宰、そこで交わされた討論リポートを『社会科学をひらく』(邦訳1996年、藤原書店)としてまとめた。世界システムの理論構築の草分けとして知られ、『近代世界システム』全3巻の著作は著名

山下範久 : 1971年大阪府生。ビンガムトン大学社会学部大学院にてウォーラーステインに師事、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。北海道大学大学院文学研究科助教授(歴史文化論講座)。専攻・世界システム論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Kazuo

    世界の「あり方(貴族制や民主制等)」を「システム」と捉えて、その変化を「歴史」を重視し分析を進めていく。近代世界システムの三つの転換期を、@長い16世紀、A1789年フランス革命、B1968年世界革命とする。19世紀には、「科学者は、善と美の追求を人文学者に譲り渡した。また人文学者は、真の追求に対する支配を、科学者に譲った。」としているが、これは重要。それ以降は科学者は倫理無しに研究していることになる(DNA、原発、食料等)。我々はもう一度、「科学」と「真善美」を、結び直さなければならないのではないのか。

  • maghrib

    入門書ということだが難しかった。保守/自由/急進主義のイデオロギーの勃興、高(低)付加価値産品を生産する企業を多く持つ中核(周辺)地域などの個々の議論はよいのだが、それらがどう世界システムという見方で統合されるのか、通常の経済・歴史では捉えられないのかが今ひとつ理解できなかった。世界システムについて要勉強。学問分野の発展については真善美のうち、真が科学、善美が人文に分離、さらに社会科学の勃興したという整理は勉強になった。

  • 白いハエ

    近代世界システムを俎上に、装置としての近代を紐解いていく。入門とある通り、世界システム分析の概観が非常にコンパクトに解説されているのだが、例えば、近代世界システムにおける二度の革命(1848年と1968年のそれ)に関して掘り下げが乏しかったりと、通読した限りでは痒いところになかなか手が届かないような印象を受ける。右翼や左翼、リベラルなどの社会的な用語について、歴史的な感覚を知れた点では実りがあった。池上彰を読んだ次に、頑張ってみたい向きには、登竜門としてありなのかも知れない。

  • ゆうちゃん

    世界は複雑であるが本書の考え方で見ると、現代の物事の成り立ち方がシンプルに立ち現れてくる。ここまでの正確な分析をできるウォーラーステイントイウヒトハ無茶苦茶、頭が良い人なのだろうと見受けられる。

  • こややし

    80年代前半、川勝平太さんの経済史のゼミでは、まだ1巻しか出ていなかった(はずの)ウォーラーステイン『近代世界システムT』が必読書に指定されていて、読むには読んだが、しかし、こういう壮大でそれなりに一貫したパースペクティブを打ち出す人とは思わなかった。自分が読んできた日本の一部批評家の皆さんにも、影響与えてるんじゃないかと思いつつ読了。

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