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遺伝子の社会

イタイ ヤナイ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784757160699
ISBN 10 : 4757160690
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本書は、ドーキンス『利己的な遺伝子』(1976)以後40年の進化生物学研究の豊かな蓄積を背景に、遺伝子たちが生存への闘いの中でどのように協力・競争しているかを包括的に展望します。著者のヤナイとレルヒャーは、ドーキンスの古典的名著の時代には説明しきれなかった遺伝子の集合的なふるまいを丹念に解き明かし、ゲノムは自己の生存だけをめざすバラバラな遺伝子の集まりではなく、同盟と敵対をくりひろげる「遺伝子の社会」であると語ります。個々の細胞から種全体までの遺伝子の戦略を明らかにし、ガン細胞、ネアンデルタール人、セックス(両性生殖)、生命の起源など、さまざまな事例でのゲノムの働きをとらえながら、つねに「遺伝子間の相互作用」を中心に据えることでのみ「生命の論理」を理解できることを、平明な言葉で語ります。

目次 : 第1章 八つの簡単なステップを経て進化するがん/ 第2章 敵はあなたをどう見ているか/ 第3章 セックスの目的は何か?/ 第4章 クリントン・パラドックス/ 第5章 複雑な社会に暮らす放埒な遺伝子たち/ 第6章 チューマン・ショー/ 第7章 要は、どう使うかだ。/ 第8章 窃盗、模倣、イノベーションの根/ 第9章 物陰の知られざる生命/ 第10章 フリーローダーとの勝ち目のない戦い

【著者紹介】
イタイ ヤナイ : ニューヨーク大学医学部教授(生化学・分子薬理学)・計算医学研究所所長。ハーバード大学、ワイツマン科学研究所(イスラエル)、イスラエル工科大学(テクニオン)准教授(生物学)・テクニオンゲノムセンター所長を経て現職

マルティン・レルヒャー : デュッセルドルフのハインリッヒ・ハイネ大学教授(生物情報学)。ケンブリッジ大学でPhD(理論物理学)取得後、バース大学(イギリス)とハイデルベルクのヨーロッパ生物学研究センターでゲノムを研究

野中香方子 : 翻訳家。お茶の水女子大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会

    #説明歌 遺伝子の研究発展応用法社会基盤と発現機能

  • HMax

    ゲノム、遺伝子の世界をわかりやすく説明してくれる良書です。人間の遺伝子の2/3がフリーローダーというのも驚きですが、ネアンデルタール人が同じ「人類」であり、現代ヨーロッパ人の多くがネアンデルタール人から有用な免疫系を引き継いでいるそうです。人種差別なんかちっちゃなことだなと思ったら、人種差別のようなものも遺伝子のなせる業らしいので、ゲノムの世界はまだまだ分からないことだらけ。 ハダカデバネズミの寿命が30年!憎まれっ子世に憚るですか。

  • GASHOW

    およそ世間が漠然とした遺伝子についての疑問を解決してくれる。有性生殖でないと種は滅びてしまう理由。人類もあと100万年までにY遺伝子がなくなり男性がいなくなる。リチャードドーキンスの「利己的な遺伝子」が発表されたあとのゲノム解析の結果から当時に分からなかった知見が入っている。SFで優秀な遺伝子のクローンをつくるという発想があるが、まるで間違いで単に種の滅亡を最短にする方法にすぎないことがわかる。

  • こうや

    次世代に運ばれ存続したい、という利己的な動機を共有している。という本書の文から分かるように遺伝子は人間そのものであり人間は遺伝子そのものということがわかる。自由意志ってなんだろう、と考えてしまう。

  • マイアミ

    ★★★ 他の地域に比べてアフリカにおける遺伝子が遥かに多様性を持つの理由がよくわかったし、種同士が変異を重ねて別種となっていく過程についてもよく理解できた。そしてクリスパー。細菌が持つウイルスに対しての免疫システム。クリスパーの応用が遺伝子編集技術に繋がっているので、その根底にある機構を知れたのは良かった。

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