日本人と中国人 なぜ、あの国とまともに付き合えないのか 祥伝社新書

イザヤ・ベンダサン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396114862
ISBN 10 : 4396114869
フォーマット
出版社
発行年月
2016年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
274p;18

内容詳細

一九七二年、日中国交正常化。国を挙げて沸きかえるなか、台湾との日華平和条約は、一片の声明によって破棄された。感情が条約に優先する―。その風潮に対する疑問と憤りに駆られた著者が記したのが、本書である。日中関係は有史以来、対等でまともな関係がなく、政経分離の状態が続いている。なぜ、中国とまともに付き合ってこられなかったのか。その歴史的経緯を検証、日本側の問題点を追究する。日中関係から読み解く「日本論」であり、すぐれた「日本人論」である。

目次 : 1章 感情国家・日本の宿痾―日中国交回復と日支事変に共通する歴史的問題点/ 2章 鎖国時代の中国大ブーム―家康による日中国交回復と、朱舜水が及ぼした影響/ 3章 尊皇思想の誕生―なぜ京都町奉行は、竹内式部に慴伏したのか/ 4章 明朝派日本人と清朝派日本人―「日本国王」を受け入れた足利義満の中国観/ 5章 太閤式・中国交渉の失敗―秀吉は、なぜ明との交渉を決裂させ、再度の朝鮮出兵にいたったか/ 6章 朝鮮の後ろには中国がいた―新井白石が朝鮮来聘使問題に見せた傑出した外交感覚/ 7章 逆転する中国像―その後の対中政策を決定した頼山陽の『日本外史』が誕生するまで/ 8章 中国を忘れた日本―田沼時代から明治維新へ、中国蔑視時代の対中関係/ 9章 「外なる中国」と「内なる中国」―二・二六事件の将校に連なる近代日本の天皇観と中国観

【著者紹介】
山本七平 : 1921年、東京生まれ。1942年、青山学院高等商業学部卒業。戦時中は砲兵少尉としてフィリピン戦線を転戦、マニラで捕虜となる。戦後、山本書店を設立し、聖書、ユダヤ系の翻訳出版に携わる。1970年発行の訳書『日本人とユダヤ人』がベストセラーになり、世に衝撃を与えた。日本の文化と社会を独自の手法で分析していく論考は「山本学」と称され、今なお広く読み継がれている。1991年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • isao_key さん

    原稿の元は「文藝春秋」に1972-74年に連載された後、1997年の『日本人とユダヤ人』に収録されたもの。タイトルは『日本人と中国人』であるが、歴史から日本人の考え方、行動様式を探る日本人論である。興味深かったのが、宝暦9年(1759年)に起きた竹内式部京都追放事件についての記述。式部が『論語』李氏篇を引いて、第十代の権力者は危ないとあると述べた。この発言を問題視したが朝廷、幕府は中国の聖人の権威にの前に処分を下せない。だがこの中国の権威とは日本人の頭の中にある理念としての中国であり、当時の清でなかった。

  • じろう さん

    いろいろと示唆に富んだ本であると思う。全てに納得するわけではないが過去の中国崇拝の心理も現在の米に対するやや盲目的な信頼とどこが変わるのか。中国の冊封体制に入らなかった先人は偉い。江戸時代中国と正式な国交がなかったというのは驚いた。近代国家同志の国交とは違うのだろうが。

  • ふみ乃や文屋 さん

    小説ではないので、理性的客観的に読まねばならないのであろうが、しかし読んでいて腹立たしくなった。否定的表現の夥しいのには辟易させられるし、日本や日本人を評価する言辞もほとんどない。日本の問題を評(あげつら)っている印象が強く残った。原文がそうなのか、山本訳のせいでそうなったのかは不明であるが、なんとも後味の悪い1冊でありました。

  • いけじゅん さん

    一つの時代の思想は必ず行動の規範となって残るので歴史を消すと事故の行動規範が何に由来するか不明に 基準は感情的なものになってしまい、規範から脱却できない無思想人間になってしまう 周辺文化の思想としての客体化、それを脱しての新たな文化の創造

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