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孤島の祈り

イザベル・オティシエ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087734928
ISBN 10 : 4087734927
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
橘明美 ,  

Content Description

冒険に繰り出した、楽天的なリュドヴィックと慎重派のルイーズ。南極近くの無人島の美しい絶景は若い夫婦を魅了した。突然の嵐が、彼らの船と希望を奪い去るまでは―。ペンギンを捕獲して腹を満たす極限の生活が、人間の身体と心を蝕む。ふたりは、お互いの信頼の絆を失っていく…。女性で初めてレースにおける単独ヨット世界一周を果たした冒険家が描く、驚異のサバイバル小説。

【著者紹介】
イザベル・オティシエ : 1956年パリ生まれの海洋冒険家、作家。90〜91年、世界一周ヨットレースの最高峰『BOCチャレンジ』(現『5オーシャンズ』)で7位、同時に女性で初めてレースにおける単独ヨット世界一周を果たす。その後も科学調査や環境保全活動など様々な分野で活躍し、功績を認められてレジオンドヌール勲章オフィシエを受勲。現在はWWFフランスの会長も務めている。またエッセイや小説、自伝などを執筆。海上で2度の遭難経験がある

橘明美 : 1958年東京生まれ、お茶の水女子大学文教育学部卒業。英語・フランス語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    文明社会から一時的に離脱して南極近くの島に降りたカップル。それは少し、危険なスパイスを帯びたバカンスの筈だった。二人が乗ってきた船が消えてしまうまでは・・・。船の名が”イアソン”に因んでいるというだけで嫌な予感しかしない。そして食糧を確保するだけも精一杯な生活が「男の計画性のなさ、女の臆病さ」というジェンダー的性格を浮き彫りにし、互いへの不信感と「こいつを愛していた時があるなんて信じられない」という思いへ誘うまでの過程が生々しくも共感してしまう。真実を話し出したルイーズに対する記者の男女による違いも同じく

  • キムチ

    甘めの装丁から推し量る中身は凄い。2部構成〜1部は架空の島で繰り広げられるフィクション。2部は生還のドラマを巡る本人と周囲の在り様、そこから導かれた本人なりの清算と再生。個人的にはこれが面白く、共感。筆者は海洋ジャーナリスト、数々の勲章にも輝く遭難も含め経験豊かな女性。おのずと1部の描写のリアル感もむべなるかな・・獰猛なネズミ、恐怖が人間的なそれから動物的なものへと変貌する瞬間、迫りつつある冬の恐怖etc。原題「二人きり」」が持つ重みも2部で判明して行く。ジャーナリストが持つ「変な使命感」それから逃げる

  • どんぐり

    ヨットの遭難事故で南大西洋上に浮かぶ孤島に漂流した夫婦のサバイバル。慎重派の妻ルイーズと情熱のままに動く夫リュドヴィック、二人の性格の違いから何度か対立が生じる。酷寒の地で得られる食料がキングペンギンとオットセイ、果たして彼らは生き延びことができるのか、この島から脱出できるのか。第1部の「向こう」は孤島での話。第2部の「こちら」は救出後の話。サバイバルだけ読みたい人には第1部は重厚さに欠け、第2部は蛇足だったかも。同じサバイバル小説を読むなら、吉村昭の『漂流』がおすすめ。

  • 白のヒメ

    長期休暇、ヨットの旅に出た若い夫婦が南極近くの無人島で遭難。他に人が来る望みはない。船は嵐で無くなり食料も無い。さてどう生き抜くのか・・・。本当の冒険家が書いたというサバイバル。その心理描写に至っては実際に体験しなければ思いもつかないだろうというような表現が続き、まるで読んでいる自分が遭難しているかのような背筋が凍る恐怖を味わった。「人生の岐路に立たされた時、人は結局孤独である」という言葉には心の底から深く共感。ましてやこんな状況ではね・・・。ページをめくる手が止まず一気読み。凄い本を読んでしまった。

  • *maru*

    レースでの単独ヨット世界一周を女性で初めて達成した海洋冒険家、イザベル・オティシエによるサバイバル小説。楽天家のリュドヴィックと慎重派のルイーズ。氷河やペンギン、絶景に魅了される無人島に上陸した彼らを嵐が襲う。船だけではなく、嵐は二人の体力と心を少しずつ奪っていく。ペンギンやオットセイを食べ飢えをしのぎ、粗末な小屋で身を寄せ合う愛する者たちの漂流生活。失うまいとする執着や圧倒的な絶望。そして“その後”の展開。極限状態での強さと弱さ、人間のしたたかさ。それらをまざまざと見せつけられる物語だった。

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