Books

きらめく拍手の音 手で話す人々とともに生きる

イギル・ボラ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784898155325
ISBN 10 : 4898155324
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

韓国出身の、才気溢れる語り手、イギル・ボラ。手語を母語とし、ろう者と聴者、二つの世界を行き来する著者が家族と語り合い、世界を旅して、「私は何者か」と模索してきた道のり。

目次 : 1章 私はコーダです(二十一歳、コーダであることを知る/ コーダに出会う―あなたと私の記憶のかけら)/ 2章 口の代わりに手で話す人々(父と出かけたアメリカ旅行/ ろう者の天国ギャローデット大学に行く/ ドキュメンタリー制作に突入する)/ 3章 手で愛をささやく(口の代わりに手で愛をささやく/ 聞こえない世界の中に生まれる/ 手で話すホットク売り/ ポラと弟グァンヒの成長)/ 4章 私は幼い通訳者(手で話す人々の盆・正月の風景/ ろう者の通信事情変遷史/ 私はただ「ボラ」でありたい/ 私が足を踏み入れた世界と結婚)/ 5章 コーダ、そして新しい始まり(口で話すろう者と出会う/ デフ・フィルム『きらめく拍手の音』を制作する/ “CODA Korea”のスタート)

【著者紹介】
イギル・ボラ : 1990年、韓国生まれ。映画監督、作家。ろう者である両親のもとで生まれ育ち、ストーリー・テラーとして活動する。17歳で高校中退、東南アジアを旅した後、韓国総合芸術学校でドキュメンタリーを学ぶ。中編ドキュメンタリー映画『ロードスクーラー』(2008)、長編ドキュメンタリー映画『きらめく拍手の音』(2014)を撮影し、同作は、ソウル国際女性映画祭にてドキュメンタリー玉浪文化賞及び観客賞、第8回女性人権映画察観客賞、第15回障害者映画祭大賞を受賞。日本では2015年に山形国際ドキュメンタリー映画祭にて「アジア千波万波部門」特別賞受賞

矢澤浩子 : 金融関係勤務を経て、日本語・韓国語教師、日韓翻訳・通訳、語学教育及び韓国文化関連のライターとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • あじ

    著者のイギル・ボラさんはろう者のご両親の間に誕生した、聞こえる子供“コーダー”として生を享けた。物心つく頃から両親に乞われるまま手語(※韓国で手話のこと)通訳を担わされ、口頭でも電話でも大人たちの間を渡り歩かされた。心ない人々の暴言や憐れみの視線から両親を守り幼心を痛めてたボラさん。身内の視点でドキュメンタリー映画を制作するまでのアイデンティティを綴ったのが本書である。ろう者を取り巻く環境は、韓国でも日本でも大差なく時代を経てきたように思う。独立したろう文化があることを知っておこう。

  • なっちゃん

    デフ ヴォイスと言う本で知ったコーダ。聴覚障害者から生まれた耳の聴こえる子コーダ。読みづらいなぁと、思ってたら翻訳だったんですね。元は韓国のお話で、映像にもなってる。最初の方は、閉鎖的な環境での話で、胸が少し苦しくなる。後半は前向きに頑張る姿に敬意を抱いた。

  • えりまき

    2023(328)ろう者の両親のもとに生まれた聴者の子ども(コーダ Children of Deaf Adults)であるイギルさんのエッセイ。幼い頃から両親の「通訳」をするヤングケアラーとしての悩み。アメリカにあるろう者のためのギャローデット大学は、視覚でのコミュニケーションがとりやすいように建物がガラスの壁とガラス窓で建築されているのだそう。ろう者の方がエレベーターが苦手だということを初めて知りました。映画も観てたい。

  • タカラ〜ム

    耳の聴こえないろう者は、打ち鳴らす拍手の音を聞き取ることができない。だから両腕を上げて手のひらをひらひらとさせて視覚的に拍手をする。本書のタイトルはそこからきている。私たちはついついろう者(あるいは盲者)を「かわいそう」「大変そう」という目線で見てしまう。でも本当は彼らは彼らで自分の障害も含めて当たり前に生きている。私たちが一方的に彼らを障害者というポジションに追いやってしまっているのではないだろうか。お互いの存在を当たり前のこととして生きられる世界。そういう世界にならなければと考えさせられた。

  • たいこ

    ゲラ。去年読んで未登録でした。ろう者の親を持つ聞こえる子どものことを『コーダ』というのだそうです。そんなコーダである著者が自分や他のコーダの体験をまとめた一冊。幼少期から銀行などで親のために通訳をしなければならず、必然的に家の経済状況を知ることになるあたりがつらい。手話の文法は聞こえる人の言葉の文法とは違うために、ろう者が読み書きが苦手でテレビの字幕なども理解しづらいことがあるというのが驚き。考えてみれば当然なのに今まで考えたこともなかった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items