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イエルク・ムート

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120047268
ISBN 10 : 4120047261
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
大木毅 ,  

Content Description

米軍は独軍の教育システムをどう理解/誤解したのか。2011年度米陸軍歴史財団優秀著作賞受賞。米海兵隊司令官・米陸軍参謀総長による将校向け選定図書。

目次 : 前触れ―合衆国とドイツの軍事関係ならびに大参謀本部幻想/ 第1部 将校の選抜と任官(「同胞たる将校に非ず」―合衆国ウェスト・ポイント陸軍士官学校の生徒たち/ 「死に方を習う」―ドイツの士官学校生徒)/ 第2部 中級教育と進級(ドクトリンの重要性と管理運営の方法―アメリカの指揮幕僚大学校と見過ごされてきた歩兵学校/ 攻撃の重要性と統率の方法―ドイツ陸軍大学校)/ 第3部 結論(教育、文化、その帰結)

【著者紹介】
イエルク・ムート : ドイツの軍事史家。2001年にポツダム大学で修士号取得。修士論文は『軍事的日常からの逃亡。フリードリヒ大王の軍隊における脱走の原因と個々人の特徴』(Flucht aus dem milit¨arischen Alltag.Ursachen und individuelle Auspr¨agung der Desertion in der Armee Friedrichs des Grossen,Freiburg i.Br.:Rombach,2013)として刊行された。サウジアラビア王国のムハンマド・ビン・ファハド大学准教授

大木毅 : 1961年生まれ。千葉大学その他の大学で非常勤講師、防衛研究所講師等を経て、現在著述業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • MUNEKAZ

    過酷なしごき、旧態依然とした教育法、ドクトリンに固執する教官と、これは我が皇軍かなと思いきやアメリカ陸軍である。本書は米軍の将校教育をドイツ軍と比較し、その後進性・閉鎖性を指摘する。ドイツ軍が自由な、まるで大学のような教育なのに対し、米軍は中学生を扱うようなものなのは衝撃。パットン、リッジウェイといった一流の将帥たちの怨嗟の声が、SNSに溢れる公立中学disとほとんど変わらぬのは、笑っていいのかどうなのか。また自由度の高い教育を受けたドイツ軍将校も、ナチスの暴挙に従うだけだったというのも重要な指摘である。

  • つまみ食い

    20世紀前半のドイツ軍とアメリカ軍の将校教育の比較を行う…というとディープな軍事研究な感じで、実際そうなのだが、教育学・組織論的にも示唆的な知見が多い。旧日本軍もかくやという非合理で過酷な体罰が多くリーダー育成に成功したといえなかったウェストポイントと、対照的に自由な校風で教官への反論も歓迎される創造的でいじめやしごきも厳格に禁じられていたドイツ軍の教育機関というのは一般的なイメージとかけ離れているところもあって面白い。

  • ジュン

    軍事国家のリベラルな士官学校(ドイツ)と、民主主義国の非民主的な士官学校(アメリカ)の対比がおもしろい。貴族の子弟を軍事専門家にするために発達したドイツの士官学校には、特権階級同士の自由な意見交換があった。アメリカはその逆で、教条的で無能な士官を量産していく。ただ、一概にドイツの方が優れているということではない。脳筋で硬直化したアメリカの軍人ではなく、優秀な教育をうけたドイツの軍人たちがWW1の勃発やナチズムの台頭を許し、亡国を招いたことまでが本書のミソだろう。

  • 大変興味深かった。最後にドイツ将校団の失敗や問題点を挙げているのも過不足を感じさせず良い。ただ、「正解のない柔軟な教育」というのは極めて難しいもので、優秀な教官がかなりの数必要になるものであり、そのあたりの人的リソースの使い方の違いか、という気もする。

  • toriarii

    ドイツ人から見た米軍の士官教育の問題点を綴った本。 米国の将校教育の問題点をナチスドイツまでの将校教育と比較して批評している。ウエストポイントでの犯罪に近いまでのシゴキ、陸軍大学校での独創性の無い理論教育、専門性を考慮しない教官選抜システム等、ましなのは陸軍歩兵学校の一時期のみという体たらくであり、現場を重視しない教育システムにより前線たたき上げの将校、連隊長がシステムとして供給できないという問題を現在まで抱え続けていると著者は指摘している。 個人的には最後のイラク戦争のエピソードが興味深い。

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