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ギレルモ・デル・トロ モンスターと結ばれた男

イアン・ネイサン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784845921164
ISBN 10 : 4845921162
Format
Books
Release Date
March/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「人は自分が必要としている映画を作るのではない。自分を必要とする映画を作るんだ」

現代映画界で異彩を放ち続ける鬼才ギレルモ・デル・トロ。
最新作『ナイトメア・アリー』『Pinocchio(未)』に至るまでの、人生と(未完の映画を含む)全ての作品を解き明かす決定的評伝!


モンスターや魔術を偏愛した幼少期、デル・トロはH・P・ラヴクラフトの小説やルイス・ブニュエルの映画、『ウルトラマン』などの日本の作品に胸をときめかせながら成長した。弱冠23歳にしてアルフレッド・ヒッチコックについての大著を出版。長編監督作『クロノス』で華々しくデビューした後、『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』『シェイプ・オブ・ウォーター』などでの成功を経て、現代を代表する映画作家の一人となる。

本書では、彼の生い立ちから現在に至るまでの軌跡を網羅的に紹介。長編監督作全ての制作背景やテーマ、俳優やスタッフとの協働の様子がまとめられており、デル・トロ本人の発言から影響を受けた作品や制作秘話も楽しむことができる。資料に基づいた考察は、デル・トロのコアなファンに新しい発見をもたらすだけでなく、これから作品に親しむ人にも入門書として楽しめる内容になっている。

膨大な知識量を誇り、尽きることのない情熱を燃やし続けるこのメキシコ生まれの映画監督は、魔術師でありオタクという他に類を見ない存在だ 。ホラー、おとぎ話、SF、ゴシック・ロマンス、スーパーヒーロー、ストップモーションアニメーション、フィルムノワールといったジャンルを縦横無尽に駆け巡り、独創的な世界を作り上げていくデル・トロ。本書によって、並外れた想像力の扉が日本の読者に向けて開かれる。


★豊富なスチール写真に加え、メイキングカットやオフショット、さらには影響を与えた諸作品の資料(スチール、本国のポスター)をフルカラーで多数掲載。
★映画監督としてだけではなく、小説家、プロデューサーとしての側面についても解説。
★監督できなかった『ホビット』、映画化が頓挫した『狂気の山脈にて』など多数の未完プロジェクトを詳細に解説。
★盟友アルフォンソ・キュアロン 、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥとの共同作業について詳述。


【著者】イアン・ネイサン(Ian Nathan)
映画ライター。著書に『クエンティン・タランティーノ 映画に魂を売った男』(フィルムアート社)『エイリアン・コンプリートブック』『スティーヴン・キング 映画&テレビ コンプリートガイド』(以上、竹書房)『ティム・バートン 鬼才と呼ばれる映画監督の名作と奇妙な物語』(玄光社)などがある。映画雑誌『エンパイア』の編集者およびエグゼクティブ・エディターを務めた後、現在は『エンパイア』誌のほか、『タイムズ』紙、『インディペンデント』紙、『メイル・オン・サンデー』紙、『カイエ・デュ・シネマ』誌などに寄稿を行っている。

【訳者】阿部清美(あべ・きよみ)
翻訳家。『シェイプ・オブ・ウォーター』(竹書房)『クリムゾン・ピーク』(扶桑社)『ギレルモ・デル・トロ 創作ノート 驚異の部屋[普及版]』『スケアリーストーリーズ 怖い本 ギレルモ・デル・トロ&アンドレ・ウーヴレダルの世界』(以上、DU BOOKS)などギレルモ・デル・トロに関連した多くの書籍を翻訳。ほかに『SF映画術 ジェームズ・キャメロンと6人の巨匠が語るサイエンス・フィクション創作講座』『ドゥニ・ヴィルヌーヴの世界 アート・アンド・ソウル・オブ・DUNE/デューン 砂の惑星』(以上、DU BOOKS)といった映画関連の書籍を多数翻訳している。

【著者紹介】
イアン・ネイサン : 映画ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • どんぐり

    スリー・アミーゴスの一人、メキシコ人映画監督デル・トロの作品を解説した本。著者は、映画ライターのイアン・ネイサン。モンスター好きの少年だったデル・トロは、1993年に『クロノス』で長編映画デビューし、ダークファンタジーの名作『パンズ・ラビリンス』を生み、2017年には『シェイプ・オブ・ウォーター』でカデミー賞監督賞と作品賞のW受賞を果たした。彼の作品は、ホラーにおとぎ話、SF、ゴシック・ロマンス、アメコミのスーパーヒーローとクリーチャーなどで魔術的映像を魅せてくれる。→

  • ぐうぐう

    ほとんどの監督がそうであるように、ギレルモ・デル・トロの軌跡も波乱万丈だ。中でも、ハリウッド進出となった『ミミック』での苦い経験は、本書でその経緯を読むだけで胃が痛くなってくるほどに過酷なものだ。しかし、この苦薬を飲み干したからこそ、デル・トロは自身のスタイルを貫くことでしか監督としての成功はない確信する。こうやって、監督作履歴を、その詳細な制作過程とともに振り返ると、彼の映画にはモンスターへのこだわりが半端ないことが改めて理解できると同時に、(つづく)

  • ecuas

    様々に独創的な映画を生み出してきたデル・トロ、ホラーやファンタジーといった一つのジャンルに留まらない混沌とした深い世界観が印象的に感じるが、その根底には幼少時より好きなものをひたすら追求し、雑多に体型的に積み重ねられた膨大な知識があってこそと知る。スクリーンに映る全て、クリーチャーの造形はもちろん、衣装や色調、小道具など細かいもの一つ一つには意味があり、鑑賞しながら感じる感嘆や驚嘆といった気持ちも、その知識を用いてあらかじめ計算されたもの。これからもそんな制作陣の意図に踊らされ、作品を満喫していきたい。

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