アウトロー・オーシャン 海の「無法地帯」をゆく 上

イアン・アービナ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560098370
ISBN 10 : 4560098379
フォーマット
出版社
発行年月
2021年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
330p;19

内容詳細

誰も取り締まらない、誰も訴えない、誰も報じない―だから、誰も知らない。領海外で公然と行われる違法・脱法行為の数々を暴いた衝撃のルポ。『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラー。ピュリツァー賞受賞ジャーナリストによる調査報道の白眉。

目次 : 1 嵐を呼ぶ追撃/ 2 孤独な戦い/ 3 錆びついた王国/ 4 違反常習者の船団/ 5 “アデレイド”の航海/ 6 鉄格子のない監獄/ 7 乗っ取り屋たち/ 8 斡旋業者

【著者紹介】
イアン・アービナ : 1972年生まれ。アメリカのジャーナリスト。ジョージタウン大学卒業後、シカゴ大学大学院の博士課程で歴史学・人類学を学ぶ。この間、フルブライト奨学金を得てキューバで研究に従事。その後、ジャーナリストとして『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』『ハーパーズ・マガジン』『ロサンジェルス・タイムズ』などに寄稿。2003年から『ニューヨーク・タイムズ』の記者となり、09年にピュリツァー賞を受賞。16年には、『アウトロー・オーシャン―海の「無法地帯」をゆく』のもととなった一連のレポート「無法の大洋」シリーズで数々の賞を受賞した

黒木章人 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • DEE さん

    国境も曖昧で、法の抜け道はいくらでもあるのに船に乗った人間の逃げ道はない洋上。そこで毎日のように行われている犯罪を追ったノンフィクション。著者の体を張った取材力が凄い。密漁は日常茶飯事、中絶禁止の国では法の届かない海の上で中絶が行われる。人身売買、船員への虐待と搾取、船そのものの乗っ取りなど、海の上は想像以上に暴力に満ちていた。下巻へ。

  • 羊山羊 さん

    今年下半期のノンフィクション枠暫定1位の傑作。角幡唯介「漂流」を何倍もダークにしたかのような、金と力が支配する世界を描く圧巻の1冊。シ―シェパードの船に乗り込んで南氷洋の違法操業船を追いかける所でもう本著にぞっこん!そしてこう見ると、日本で知られる悪の姿とはまた違った、もう一つのシ―シェパードが見えてくる。海に携わる、ということはきっとこれからもこれまでもこういうことなのだろうと、肌で理解できる、超おすすめな1冊。そこには人権問題など口の端にも乗らない、アウトローの世界が広がっている。

  • mashumaro さん

    これから、シーチキンの缶詰を開ける時、スーパーで魚を買う時、その安い価格を支える海の奴隷を思い出さずにはいられない内容でした。地球の7割を占める海は公の法律が及ばない世界が広がり、自分の国を主張することさえもできる。どんな無法もまかり通るが、大海においては所詮ケシ粒ほどの人間の営み。海というのは大きな恵みを与えてくれると同時に、人間を寄せ付けない世界だと痛感した。

  • 勝浩1958 さん

    命を落とすかもしれない危険な取材と海洋における無法状態に唯々驚くばかり。それにくらべると私の日々の営みのなんて安穏としていることかと感謝したくなってきます。 ある特定の産業が抱える闇の部分を当の業界が見て見ぬふりを決め込んでいるそのことが発覚したら、世間の怒りが沸騰し、犯罪捜査のメスが入り、不買運動が起こるだろう。しかし海ではそんなことにはならない。世界中の港で毎年何億ドルも支払われる賄賂は、”非公式関税”として貨物と船舶燃料のコストに加算される。世界中で大小取り交ぜて毎年何万隻もの船が盗まれている。

  • 穀雨 さん

    「警察の目がきわめて行き届きにくい海の上では、こんなことがまかり通っているんですよ」と告発する、ニューヨーク・タイムズ記者によるルポ。韓国や台湾の遠洋漁業船における劣悪な労働環境や出稼ぎ労働者に対する虐待には衝撃を受けたが、日本の遠洋漁業船ではどうなっているのだろうと思った。人工妊娠中絶ヨット「アデレイド」号の話は、暗い話が続く本書にあって数少ない希望の持てるトピックだったが、アメリカ連邦最高裁が人工妊娠中絶に関する立場を最近ひっくり返したことで、どういう影響を受けているのか気になった。

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イアン・アービナ

1972年生まれ。アメリカのジャーナリスト。ジョージタウン大学卒業後、シカゴ大学大学院の博士課程で歴史学・人類学を学ぶ。この間、フルブライト奨学金を得てキューバで研究に従事。その後、ジャーナリストとして『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』『ハーパーズ・マガジン』『ロサンジェルス・タイムズ』

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