アン・ヴァン・ディーンデレン

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誰がネロとパトラッシュを殺すのか

アン・ヴァン・ディーンデレン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000610858
ISBN 10 : 4000610856
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

イギリス人作家が、なぜフランダース地方を舞台に悲しい物語を書いたのか。本国ベルギーでは、なぜ人々に受け入れられなかったのか。アメリカで作られた5本の映画は、なぜハッピーエンドに書き換えられたのか。日本にはどのように紹介され、1975年のテレビシリーズはなぜ大成功したのか。そして、悲しいストーリーの『フランダースの犬』が今も日本で愛され続けている理由とは。

目次 : 第1章 悲劇を描いたウィーダの悲劇/ 第2章 ハッピーエンドに変えるアメリカ人/ 第3章 アニメに涙する日本人/ 第4章 ネロとパトラッシュはどこにいる?―プロダクトとしての『フランダースの犬』/ 第5章 悲しい結末を愛する日本人―パッチワークとしての『フランダースの犬』

【著者紹介】
アン・ヴァン・ディーンデレン : 映画監督。シント・ルーカス・インスティテュート(ブリュッセル)オーディオビジュアルアーツ専攻科卒業。ゲント大学比較文化研究科博士課程修了。元カリフォルニア大学バークレー校研究員。視覚人類学/パフォーマティブ・アントロポロジーに関する論考の発表を続ける一方、ゲント大学美術学部の講師を務める。また、ドキュメンタリー、人類学、ビジュアルアーツが重なる領域における作品制作を支援する場であるSoundImageCultureの発起人でもある

ディディエ・ヴォルカールト : 1971年、ベルギー生まれ。日本のアニメとオタク文化の研究で博士号取得

塩崎香織 : オランダ語を中心とした翻訳・通訳者。国際基督教大学卒業。1997年よりオランダ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    これは「フランダースの犬」についての様々な視点からの研究書です。日本人ならほとんどの人が知っていて、涙腺を絞った方も多いと思います。私などは犬と子供でもう駄目ですね。むかしはそれほど感動した覚えはあまりないのですが、最近は涙もろくなってしまいました。この本はなぜ地元ではほとんど知られていないのか、またアメリカの映画ではすべてハッピーエンドになってしまっている状況などが書かれています。これほど児童書が研究の対象となるのも面白いですね。

  • はる

    「フランダースの犬」は地元ベルギーのフランダース地方ではほとんど無名の存在。アメリカと日本で映像化されていますが、その内容はそれぞれの国民性が強く反映したものになっています。地元フランダース出身の作者は安易にハッピーエンドにしたがるアメリカ映画を酷評する一方、繊細な日本のアニメを高く評価し、その演出を詳細に考察しています。アニメ各話のあらすじを紹介する章では、地元フランダースの人間には違和感を感じる描写(主にオランダ文化との混同)が指摘されていて非常に興味深く楽しめました。丹念に取材された良書。

  • Willie the Wildcat

    時勢が生み出す架空の作家像。移住により、その縛りから解放された著者の思い。文化の違いが齎す構成の差異と、翻弄された”2つ”の聖地の温度差の考察。様々な乖離も含めて、文化的な遺産ではなかろうか。一方、少々乱暴かもしれませんが、そもそも論でノンフィクションではないのだから、あくまで創作として楽しめばいいになぁと考えてしまう。私の場合『フランダースの犬』は、もれなくルーベンスとの出会いのきっかけ。The Metでの初対面、忘れることはないかな。因みに”川端康成”?!思わずググりました。

  • neimu

    迷った挙句、購入。お高いと思ったが、研究書の部類だししょうがないか。なので、ずいぶん細かい資料収集の元に考察がなされていて、共著でないと無理な広範囲をカバーしていた。テレビアニメではなく、少年少女世界の名作文学の本文とウィーダに関する解説を読んだ世代。哀しい話だったがまだ見ぬオランダの風俗やキリスト教文化、ルーベンスの絵画などへの憧れを掻き立ててはくれたものの、涙に暮れて聖地巡りしようとは思わなかった。本当にアニメの影響力は大きい。久しぶりに真摯に取り組んで分析された内容を読んだ感じ。斜め読みではあるが。

  • へくとぱすかる

    「フランダースの犬」が、当のベルギー・フランダース地方では、ほとんど知られていなかったという、驚くべき事実。イギリスの女性作家による英語の小説であったことが、すべての始まりなのだろう。著者二人はフランダース人として、言語のちがいを乗り越え、アメリカでの5度にわたる映画化、1975年の日本アニメを詳しく分析しているのには圧倒された。日米作品ともに、オランダとの混同による違和感が相当あるそうだが、現実のフランダース地方での観光に役立って欲しいとの思いが伝わってくる。

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