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ユドルフォ城の怪奇 上

アン・ラドクリフ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861828584
ISBN 10 : 4861828589
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

愛する両親を喪い、悲しみに暮れる乙女エミリーは、叔母の夫である尊大な男モントーニの手に落ちて、イタリア山中の不気味な古城に幽閉されてしまう―。刊行から227年を経て、今なお世界中で読み継がれるゴシック小説の源流。イギリス文学史に不朽の名作として屹立する異形の超大作、待望の本邦初訳!

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まふ

    18世紀末〜19世紀初頭に大流行した英国ゴシック小説のブーム火付け役とされる作品。舞台はフランスのブルターニュ半島からイタリアのアペニン山脈の古城へと移る。主人公のエミリーは父母を亡くして情の薄いシェロン叔母のもとに引き取られ、冷たい仕打ちを受けつつ叔母の結婚相手の冷酷なモントーニの城へと移されていよいよ本格的な亡霊、幽霊の登場となるであろう、というところで下巻へ。叙述が19世紀的な行き届いた文章なので「読書のうま味」がたっぷりと味わえる。下巻の展開が楽しみである。G1000。

  • NAO

    ゴシックホラーの名作として有名だが、なんと初めての邦訳。当時の海外旅行などほとんどできなかった読者のために、上巻の²/₃ほどが風光明媚なピレネー山脈から南仏への旅やヴェニスの描写は旅行記のよう。南仏の奇妙な城と修道院が現れるころから不気味さが増していく。原文を既読なので、さくさく読んで下巻へ。

  • 星落秋風五丈原

    【ガーディアン必読1000冊】 いや、これホラーになるんだよね?両親の死、破産、イジワルな伯母の登場と、韓国ドラマばりのヒロインを襲う不幸のつるべ打ちストーリー。良い要素といえば、父との旅の途中で出会った性格も家柄も良い若者ヴァランクールと互いに好意を抱く中になったことだが、当時はいきなり結婚などという運びにはならないので、好意を伝え合う過程すらもどかしい。

  • ROOM 237

    このドラマティックな大傑作ゴシックストーリーを読むことができてしみじみと嬉しさが込み上げます。16世紀フランスの雄大な自然とお城、そこで暮らす奥ゆかしいご令嬢の前途多難な行く末を見守るわけですが…若きロマンスに立ちはだかる支配欲はまさに薄幸が業突く張りに鞭を打たれんばかり。感受性豊かな彼女が幽閉されながらも強く生きねばと奮闘する姿、ブルジョワ版ジェーンエアかも。とにかく緻密な言外の力の描写が素晴らしく、度々起こる謎の現象の真相はまだまだお預けだし、お喋りな侍女のカリギュラ効果もページを捲る手が止まらない。

  • 内島菫

    まだ上巻だけだがそれでも本書を読むと、ゴシック小説がピクチャレスクな風景や峻厳な山々、そしてもちろんゴシック様式の古い城を縁語のように絡み合わせ、視覚に訴える類のジャンルであることがすぐに理解できる。ゴシックが召喚する美と崇高の観念は、風景や建築だけでなく、ときに中心的な人物であるエミリーやその父の内面の美と崇高さとも響き合っている。ゴシック様式のユドルフォ城とピレネー山脈やアペニン山脈といった荘厳な山々を際立たせるために海上都市ヴェネツィア(サン・マルコ大聖堂はビザンチン様式)が描かれ、

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