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ISBN 10 : 4623084922
Content Description
高齢化が進む中、中高年が職場から離れないから若い世代が座る席がない、とされ、多くの国で早期退職制度が導入されてきた。しかし実際に雇用率が増加し、退職者の年金の増加分を上回る税収は得られたのか。本書では、各国の早期退職制度を詳細に比較し、目的とされた効果をあげているか分析した。その上で社会保障制度が効果的な対策を行って来たかを検証し、新たに世代間契約という概念の、多元的な社会保障制度を提案する。
目次 : 第1部 高齢化とその課題への考察(人口の高齢化と進む長寿化:ライフサイクルに適した社会生活時間の新たな配分/ 労働市場におけるシニアたち:キャリア後半期の不確実性)/ 第2部 年齢と労働:就労人口の高齢化の課題(キャリア後半期の就労に関する比較理論の構築/ 公共政策の配置構造と職業寿命の根源にある年齢文化/ 労働力の高齢化に直面する企業 ほか)/ 第3部 社会生活時間の変革と年金制度の変化(より柔軟なライフコース、社会保護への新たな挑戦/ 新しい長寿化社会における年金と雇用のための世代間社会契約の再構築)
【著者紹介】
アンヌ=マリー・ギルマール : パリ デカルトソルボンヌ大学名誉教授。フランスの社会学者。社会保護、年金制度、雇用に関する国際比較研究で国際的に評価されている。1972年、老いをテーマにした社会学の先駆的著作La Retraite une Mort Sociale,Paris,Mouton(退職、社会的な死)の刊行で内外の注目を浴びる。以降、各国の研究者と高齢者雇用を主とした国際共同調査研究やシンポジウム活動などを重ね、国際比較研究の実績を重ねる。1986年に発表のLe declin du social−Formation et crise des politiques de la vieillesse,Presse Universitaires de France(社会的なものの衰退―高齢者政策の形成と危機)は、第二次世界大戦後のフランスの高齢者対策の形成過程と実践を膨大な資料と調査研究で明晰に描出して分析し、高齢者政策の社会学者としての地位を確固とした
藤森宮子 : 金城大学元教授。日本介護福祉学会評議員。パリ デカルト大学社会科学博士。早稲田大学大学院文学研究科仏文学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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