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ISBN 10 : 479422477X
Content Description
満洲事変の翌年、日本を取材するために来日した「ル・プチ・パリジヤン」紙の特派員アンドレ・ヴィオリスは、当時、若手将校から崇拝の的になっていた荒木貞夫(陸相)のほか、平沼騏一郎、安部磯雄らとも対面し、そのやりとりを含む日本人の肉声を記録したルポを1933年に刊行した。本書はその全訳に詳細な注を付した一冊である。五・一五事件による政党政治の終焉を目の当たりにしたフランス人は、岐路に立つ日本社会をどのように捉えたのか。風雲急を告げる時代の空気を今日に伝える貴重な記録である。
目次 : 上海から横浜への途上/ 日本の世論と上海「事変」/ 日本軍の領地、満洲/ 多様な顔をもつ東京/ 国家主義運動はどのようにして生まれ、発展したのか/ 文民政府に対する軍人の叛乱/ 軍の謀略と政治家の暗殺/ 国会議員はどのようにして民衆に愛想を尽かされたのか/ 時代の寵児たちのもとで/ 日本の青年将校とは何か、そのめざすものは何か/ 石垣の内側におられる方/ 社会主義からファシズムへ/ ファシズムと無産政党/ ファシズム団体を訪ねまわって/ 日本の産業の危機/ 日本の成金/ 日本の労働者のみじめな境遇/ 日本の農民の激しい貧困/ あふれだす日本人/ 時期尚早だったクーデターと陸軍省/ 日本はどこへむかうのか
【著者紹介】
アンドレ・ヴィオリス : 1870年生まれ。20世紀前半(とりわけ両大戦間)に活躍した女性ジャーナリスト兼ルポルタージュ作家で、社会主義やフェミニズムに惹かれながらも、幾度となく戦争や紛争地域に飛び込み、10冊ほどのルポルタージュ作品を残した。1950年没
大橋尚泰 : 1967年生まれ。早稲田大学仏文科卒。東京都立大学大学院仏文研究科修士課程中退。現フランス語翻訳者、ことわざ学会理事。歴史と文学の中間領域に興味をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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読了日:2021/09/23
スプリント
読了日:2021/02/06
くらーく
読了日:2020/11/28
Isamash
読了日:2021/05/01
貴船綏子
読了日:2022/07/05
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