アンドレ・ブルトン

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シュルレアリスム宣言/溶ける魚 岩波文庫

アンドレ・ブルトン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003259016
ISBN 10 : 4003259017
フォーマット
出版社
発行年月
1992年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
15cm,286p

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既知のなかに未知をもとめ、より強度な未知...

投稿日:2021/07/30 (金)

既知のなかに未知をもとめ、より強度な未知の光明によって既知をふたたび輝かそうとする志向。鼓動するテクスト『シュルレアリスム宣言』心の純粋な自動現象。思考の実際上の働きを表現しようとくわだてる。美学上ないし道徳上のどんな気づかいからもはなれた思考の書きとり。シュルレアリスム作文、または下書きにして仕上げ。文学とは、どこへ行きつくかもわからないひどくみじめな道のひとつであるということを、しっかり自分にいいきかせたまえ。ほんとうの目標を達成に行きつけるかどうかは、もはや旅人の忍耐ひとつにかかっている。と圧倒的な表現力の備わる文章に考えさせられる名著。

seigo-hk さん | 長崎県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 青蓮 さん

    ブルトンの「狂気の愛」も読んだのでこちらも。正直、「シュルレアリスム宣言」はあまり理解できなかったけれど、何とか読み通しました。併録の「溶ける魚」も奇妙で不思議な作品。こちらは意味は考えず、文章の美しさや楽しさを味わいました。私の勝手な印象では、自動記述は人間の持つ無意識を形にしようと試みた実験だったような気がします。外の世界ではなく、人間の内側へ深く降りていって「精神世界」を探求した芸術運動なのかなと思いました(きっと間違ってるだろうけど)。シュルレアリスムは難しいけれど、強烈に惹き付けられるテーマです

  • マウリツィウス さん

    【「超/現実主義」】芸術起源化された古典主義への打開網こそに意義を包含するも実際は権威否定ではなく貴族主義であるシュルレアリスム、ボルヘス以降定着化した派生存在を許可しなかったこの分類群はカフカをその権威保証論に求める。つまり《自動記述》衰退は必然であり打倒されるべきもの、このプロセスに存在した作家たちは原型として価値を刻むもその先駆性は逆に後期影響作品に吸収されることで残骸化していく。シェイクスピア主義崩壊は果たせない位置に介在するがこの前衛性は不許可に値しない。否定主義ではなく普遍浸透主義を設立した。

  • 阿呆った(旧・ことうら) さん

    [再読]< (シュルレアリスムは)それまでおろそかにされてきたある種の連想形式のすぐれた現実性や、夢の全能や、思考の無私無欲な活動への信頼を基礎におく。 >【シュルレアリスム宣言】文学におけるシュルレアリスムは、論理的思考により阻害されている、「真の発想の自由」を目指している。阿片で見る幻覚のような自然発生的に想起されるイメージを記すことで、新しい表現の可能性を試みている。【溶ける魚】夢の記述のような、非論理的で、脈絡のない文章。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    シュールレアリズムと言ったらダリやマグリットの絵画のような視覚的な物しか知らないのですが文学にもあったのだと思い、借りました。「溶ける魚」は規則性のない不条理感に酩酊しそうです。

  • そふぃあ さん

    巖谷國士『シュルレアリスムとは何か』で予習しておいたので「〜宣言」はなんとか読めた。「溶ける魚」の方は一応読んだものの果たして本当に読んだのか?これは”読まれる”ということを超越したテキストではないのか?だとすると”文章は読まれるために存在する”という概念を打ち壊す、まさにシュルレアリスムだ、などと思った。ただ、自動記述の特性なのか、心の調子が文章に如実に表れている印象を受けた。不調なときにやると精神に悪影響がありそうではある。

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