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君の名前で僕を呼んで マグノリアブックス

アンドレ・アシマン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784775527610
ISBN 10 : 4775527614
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「あとで!」乱暴で無愛想でそっけなくて冷淡なその響きは、オリヴァーについて真っ先に思い出す言葉だ。十七歳のあの夏、エリオがオリヴァーと過ごした日々は、鮮やかな記憶として今も消えずに残っている。毎年、夏休みになるとエリオの家に滞在する若い研究者のひとりでしかなかった彼の最初の印象は、好きになれるかもしれないし、大嫌いになるかもしれない男だった。しかし、すぐにエリオは彼から目が離せなくなり、話ができれば幸せに、よそよそしい態度をとられれば傷つくようになって―。切なくも甘いひと夏の恋を描いた青春小説。本年度アカデミー賞脚色賞受賞、作品賞、主演男優賞・歌曲賞ノミネート、映画化作品の原作!

【著者紹介】
アンドレ・アシマン : マンハッタン在住。ニューヨーク市立大学大学院センターで比較文学を教えている

高岡香 : 英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    映画を観てから原作を読むことにしました。お陰で風景は映画の情景が立ち上りましたが、各一文が長く、「これはどういう気持ちだったのか」を考えながら読む事になりました。思春期の恋の惑乱に経験者は誰しもが悶絶するに違いないだろう。オリヴァーが、扉を開けておいた部屋の前で佇み、それでも中に入らなかった時にエリオの「裏切り者め」という呟きが好き。そして映画では登場しなかったヴィニミやアンチーゼの存在がその恋の不可思議さと切なさを際立たせているよう。一番、狡い男は誰だったのかというのが判明するラストはやっぱりね(苦笑)

  • ケロリーヌ@ベルばら同盟

    【第140回海外作品読書会】読み終えて、タイトルの深甚さが胸に沁み入る程に言葉もない。17歳の世界のすべて。心身ともに成長の途上のあの夏に刻み付けられた鮮烈な想い。一つに溶け合い、お互いの欠片を分かち合い、喜びと憂いに揺れた短くも濃密な日々。歳月を重ね出会いを重ねても、たった一言で時の流れは意味を失う。20年前は昨日で、昨日は今朝で、今朝は数光年前に。「君は覚えている?」声に出せぬ問いかけ。慄きながら答えを待つ心は、今も抜けるような青空の下にいる。

  • キムチ

    LGBT、頭では認識できても、いま一つ受容ができていない。数年前にオスカー受賞した作品の原作。映画が先になったが、明らかに文字と映像が異次元の感覚を受けた。特に【今、地上最高のイケメン】と冠がつくシャラメの美しさ、息をのむ演技力・・醸し出される人類が抱える生物学上の矛盾あるいは本能?原作ではエリオの心の動きを追う形で進行する。読み手は彼の頭を通して世界を、時を、オリヴァーをなぞる。舞台は20C後半、今と異なりこの手の恋愛が大手を振って歩けなかったはず。しかし大学教授である父も母も案外受容・・そこが驚く。

  • 🈳

    切ない。オリヴァーだよ、が悲しかった。わたしもよくこういうことがある、覚えてるのは自分だけ 一緒に見た空を忘れても一緒にいたことは忘れないって それじゃだめなんだよっていつも思ってる、空も桜もスズメも道路のしみも忘れたくても忘れられないのはわたしだけ? 涙も笑顔も忘れたときだけ思い出すなんてずるい、このままわたしだけ毎晩苦しみ続けなきゃいけないのかな 悲しい エリオの言葉がわかりすぎて苦しかった Amor, ch’a nullo amato amar perdona.

  • いわし

    蜜で溢れたアプリコットは、爽やかで艶やかなこの恋の象徴。女の子とならうまく事を進められるのに、エリオがどうしようもなく渇望してしまうのはこの夏の間だけここにいるオリヴァーだった。北イタリアでの甘美な一夏。誰にも言えない彼との秘密。繊細で大胆な恋の駆け引き。はじけるような欲望と胸を覆う大きな不安。生々しくて回りくどい心情描写はエリオの抱えるもどかしい想いと重なる。どこまでも官能的に、現実と妄想が混じり合って、君と僕とが交じり合い、君を誰よりも僕自身だと確信して、そして願う。僕を見て、君の名前で僕を呼んで。 

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