アンドレアス・エシュバッハ

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Nsa 下 ハヤカワ文庫sf

アンドレアス・エシュバッハ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150123536
ISBN 10 : 4150123535
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

NSAで監視プログラムを作成するヘレーネは、脱走兵の恋人をこっそりかくまっていた。彼が当局に見つからないようNSAのデータに手を加えていくことに。一方アナリストのレトケは、少年時代に受けた屈辱を今も恨みに思い、NSAのデータを利用して女性たちに仕返しをしていく。戦争がつづく中で、二人の行為が明るみに出て―全体主義社会に現代の監視技術を巧妙に外挿した、恐るべき歴史改変SF。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 小太郎

    下巻が行方不明になっていて読むのが遅れました(よくあります。笑)最後がどうなるんだろうと上巻読んだ時から気になっていました。男女二人の目線で語られる最後の展開がまさかこんな悲惨な話とは!!(ヘレーネ可哀想過ぎるやろ)ご都合主義ではないし、所謂安易な終わり方じゃないのはとても良かったんですが、この世界で日本はどうなったのか気になりました(笑)しかし近頃読んだ歴史改変もののなかでもこの本は上出来でした。★4.5

  • 星落秋風五丈原

    NSAで監視プログラムを作成するヘレーネは、脱走兵の恋人をこっそりかくまっていた。彼が当局に見つからないようNSAのデータに手を加えていくことに。一方アナリストのレトケは、少年時代に受けた屈辱を今も恨みに思い、NSAのデータを利用して女性たちに仕返しをしていく。戦争がつづく中で、二人の行為が明るみに出てしまい。携帯、SNS、インターネットなど現代にあるものはほぼあるもう一つの過去が描かれるが、ただ一つCG=仮想現実までは作り出せない。

  • tetsubun1000mg

    ナチスのドイツ舞台でコンピュータ、ワールドネットワークでも信じられない設定なのに、ニューロネットワークの開発と監視と続く展開が凄い。 ヘレーネの日常を中心に描かれるがこれが戦争で、ナチスの実態なのだろう。 終盤には米独の原子爆弾開発と日本ではない国での使用、脳外科手術での人格改造など絶望的な展開となってきた。 ナチスドイツが世界の中心になるなんて信じられない歴史変革ストーリー。 しかし、今現在の世界の状況はまるでこの小説のように動いている。 ロシアが原爆ミサイルを発射したらなんて空恐ろしい状況が目の前に。

  • 本の蟲

    コンピュータ、携帯、ネット等、情報機器技術が1世紀早く発達した二次大戦下のナチスドイツ。ドイツNSAの女性プログラマ、ヘレーネは匿っている逃亡軍人への想いと、監視・追跡方法を洗練させていく仕事へのジレンマに苦しむ。分析官レトケは仕事で入手したデータを利用しての、個人的な欲望と復讐が大詰めを迎える。ネットを利用した敵国への妨害、扇動、諜報戦はやがて核兵器の開発競争へとつながり…。ビッグブラザーからPSYCHO-PASSへのバトンタッチというなんともブラックな結末。

  • Mc6ρ助

    単なるディストピアSFとしてはアトウッド大姉の「侍女の物語」に迫るかもしれない。ナチスが第二次大戦当時ホールデンさんで有名になったNSA(国家安全保安局)を持って、AIさらには未来の脳神経科学まで手に入れてしまったら、プーチン、習近平も裸足で逃げ出す超全体主義国家の完成だ。ヒロインが歴史改変の重要なポイントにことごとく立ち会ってしまうのがいささかご都合主義に過ぎて鼻白むのだけど、自由意志の存在しないこの世とはいえこの結末は爺さまには刺激が強すぎる。ぜひにもNSA版「請願」が欲しい。

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