アンドリュー・ナゴルスキ

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隠れナチを探し出せ 忘却に抗ったナチ・ハンターたちの戦い 亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズIII

アンドリュー・ナゴルスキ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750515267
ISBN 10 : 4750515264
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦後、各地に身を潜めた元ナチを今も追い続ける“ハンター”がいる。ヴィーゼンタールやバウアーをはじめとするナチ・ハンターたちと、アイヒマン拉致から裁判までの詳細、「死の医師」ハイムやメンゲレ、コッホなど追われる者たちが繰り広げるドラマ。身の毛もよだつナチスの残虐行為の数々とともに、『ヒトラーランド』のジャーナリストが、関係者への直接インタビューや資料から鮮烈に描きだすノンフィクション!

目次 : 絞首刑執行人の仕事/ 目には目を/ 共謀の意図/ ペンギン・ルール/ 忘れられたナチ・ハンター、ヤン・ゼーンの物語/ より邪悪でないほう/ 不屈のハンターたち―ヴィーゼンタールとバウアー/ アイヒマン拉致作戦/ 怪物か、悪の凡庸か―アイヒマンとハンナ・アーレント/ 小市民〔ほか〕

【著者紹介】
アンドリュー・ナゴルスキ : アメリカ在住のジャーナリスト。「ニューズウィーク」誌で香港、モスクワ、ローマ、ボン、ワルシャワ、ベルリンの支局長を歴任後独立。受賞歴多数

島村浩子 : 英米文学翻訳家。津田塾大学学芸学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kinkin

    アウシュヴィッツ関連の本を数冊読んでいたとき、この本に出会った。ホロコーストとして多くのユダヤ人やソ連人捕虜、少数民族がガス室やむごたらしい方法で殺されて。ホロコーストに関わったSS将校や隊員を探し出すために彼ら追跡する。特にアイヒマンをアルゼンチンからイスラエルまで秘密裏に連れ戻す部分は迫力があった。。戦争が集結して80年近くになる当時無念な歯をとげた人たち、また戦犯なった人々、もし生きていたらどんな人生があって、またその人達はどんあことを歴史に刻んだろう。追跡劇を読みながら一方ではそんなことを思った。

  • テツ

    ナチスドイツの一員として同胞を迫害し虐殺しながら南米等に逃亡した人間が何人も存在する。大戦から何年経とうが逃げ得は許さない。必ず報いを受けさせる。ナチスの残党を延々と調べて捕獲してきたナチハンターたちの記録。復讐という行為の是非はさておき、この「落とし前をつける」というメンタルは民族として忘れてはいけないのかもしれないな。アルゼンチンで平々凡々と生活していたアイヒマンがある日突然車に押し込まれ自らの前歴を問い正されたとき、やってきた報いについてどう思い、どう感じたのだろう。過去はいつまでも離れない。

  • ののまる

    この本は本当によかった❗️ニュルンベルク裁判、アウシュビッツ裁判、アイヒマン逃亡劇と裁判の課程もよくわかるし、ドイツだけでなくアメリカやオーストリアなど世界各地でナチ時代の悪行を隠して社会に溶け込み社会的に成功し何食わぬ顔で暮らしていた元ナチを探して、裁判にかけていく。それは決して復讐ではなく、過去に記録を残し、ドイツ人に過ちを隠蔽して忘却させないため。モンスターが起こした大量虐殺ではなく、すべての人の中にその種があるということを自覚させるため。映画や小説類にも触れているので芋づる式に興味が広がる。

  • 泰然

    大衆主義と世界恐慌で欧州が生んだ怪物、ナチス。ニュールンベルグ軍事裁判後、対東側イデオロギーやドイツ復興を優先し彼らへの追求を疑問視する逆風のなか不屈の活動を続けたナチ・ハンター。すべては、ホロコーストという恐るべき犯罪を忘却させないために。本書の白眉は、元アウシュビッツ所長に回想録を記させた、ポーランド人の調査判事ヤン・ゼーンの手腕と、アドルフ・アイヒマン拉致作戦と裁判のパートだろう。果たしてアイヒマンは怪物か、悪の凡庸さだったか。思考停止し、単に効果的なタスク実施を希求する愚行を歴史は今も問いかける。

  • matsu

    戦後のナチハンターの活動をまとめている。アイヒマンはもちろんのこと、メンゲレやバルビーと言った面々までどのように追い詰めたのかが詳細に記されている。これを読むと、冷戦構造の中、世論はむしろナチ狩りに消極的であったこと、ドイツもかつては現在のように歴史に向き合おうとはしていなかったことが良くわかる。日本もこれから自らの歴史に向き合うことも不可能ではない。

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