アンドリュー・キンブレル

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生命に部分はない 講談社現代新書

アンドリュー・キンブレル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062884341
ISBN 10 : 4062884348
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

血液、臓器から、胎児、遺伝子、はては新種生物やクローン生物までもが効率的に生産され、市場で売買される時代。その萌芽はすでに半世紀前から始まっていた…。人間部品産業(ヒューマンボディショップ)のリアルな実態に警告を発した歴史的名著を『生物と無生物のあいだ』の福岡伸一氏が翻訳。福岡ハカセの「原点」ともなる作品をついに新書化。

目次 : 1 人体と部品のあいだ(血は商品か/ 臓器移植ビジネス ほか)/ 2 赤ちゃん製造工場(赤子産業/ 生命の種 ほか)/ 3 遺伝子ビジネス(遺伝子をデザインする/ 他人に差をつける薬 ほか)/ 4 人間部品産業との闘い(移動機械と神の見えざる手/ 機械論的な「からだ」 ほか)

【著者紹介】
アンドリュー・キンブレル : 弁護士、市民運動家、執筆者として、およそ四半世紀にわたり活躍中。1997年には食品安全センター(Center for Food Safety=本拠・ワシントンDC)を創設、事務局長を務める。環境保護、持続可能な農業のあり方を訴えている

福岡伸一 : 生物学者。1959年、東京都生まれ。京都大学卒業。ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授、ロックフェラー大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Hiroki Nishizumi

    生物学ではなく倫理学の本

  • oooともろー

    機械論と市場原理主義が行き着く先は人体。人類の岐路。

  • neco

    出来るだけ多くの人にこの本を読んでほしい。バイオテクノロジーがどのような力を得たのか。それが商業化され利潤追求の結果どのような世界がこれから待ち受けているのか。この本の内容だけを理解しようとするならば、原題の"The Human Body Shop"の方がしっくり来るだろう。訳者の「生物と無生物の間」などの本の源となったことを考えると、訳者の付けたタイトルはなるほど流石だと理解できる。訳者の日本語力の高さには、相変わらず舌を巻く。これが訳文だとは。

  • 渡邊利道

    題名から想像していたものとはまったく違っていて驚いた。生命・身体が機械論的に把握されたことで、部分の集合として看做すようになり、その結果、科学技術によって「生産」「応用」が可能になり、さまざまな倫理的なクライシスが起こっていると警鐘を鳴らす本。ある程度は知っていることだが、遺伝子ビジネスの話がとくに面白かった。あらためて凄い時代に生きているなあという気分にもなる。

  • kouki_0524

    生命を部品化すると、その神秘性が失われるという考えは情緒的かもしれないけど、それが非常に大切な気がしてならない。それが各人の尊厳や他人の尊重につながっているように思えるからだ。 iPS等の生命科学の分野で新しい成果が出ると、こぞってメディアがその有用性のみを報道するが、私達の準備が全然できていないことを問題提起することはあまりないように思う。技術的な問題以外にも、法的、倫理的、哲学的な問題があり、それを良く考えないと経済原理にしたがって急速に進んでしまうことがとても恐く感じる。

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