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最上階の殺人 創元推理文庫

アントニイ・バークリー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488123093
ISBN 10 : 4488123090
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

【名作ミステリ新訳プロジェクト】閑静な住宅街、四階建てフラットの最上階で高齢女性の絞殺死体が発見されたとの報を受け、モーズビー首席警部率いる捜査班は現場に急行した。室内はひどく荒らされ、裏庭に面した窓に脱出用のロープが下がっている状況から、警察は物盗りの犯行と断定、容疑者を絞り込んでいく。しかし警察の捜査を実地に見学しようと同行したロジャー・シェリンガムは、建物内に真犯人がいると睨み、被害者の姪を秘書に雇うと調査に乗り出す。探偵小説本来の謎解きの魅力と、才気溢れるユーモア、痛烈な批判精神が奇跡的な融合を果たしたシリーズ屈指の傑作。

【著者紹介】
アントニイ・バークリー : 1893年イギリスのハートフォードシャー生まれ。第一次世界大戦に従軍後、ユーモア作家として“パンチ”誌で活躍。「?」名義で『レイトン・コートの謎』を著して以降、従来の探偵小説に対する批判を織り交ぜた実験精神あふれる作品を発表。英国本格ミステリ黄金期を代表する作家としてその地位を不動のものとした。他の作品に、フランシス・アイルズ名義で発表したサスペンス『殺意』『レディに捧げる殺人物語』などがある。1971年没

藤村裕美 : 國學院大學文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    バークリー独特のとぼけた文章と風刺のきいた結末がガッチリ融合した良作。読み解くのに知識を要する絵画のようで、裏にある作者の意図を組みとらなければ、捻りも驚きもない駄作と感じることもありうる。それを抜きにしてもロジャーとステラのやりとり、というよりロジャーの一人相撲ぶりが楽しいので、違う楽しみ方をすることができる点もいいところ。当時の評価がどういうものだったかは把握できていないが、誰かが魅力に気づいて掬い上げたことで拡散していったタイプの作品なのではないだろうか。

  • みなみ

    四階建てのマンションの最上階で女性の絞殺死体が発見されたことから、捜査に同行した小説家のロジャーは独自の推理を展開していくミステリー。多重推理が展開されているけれど、ミステリー好きとしてはロジャーの推理を思いつきそうになってしまいそうで、皮肉がきいている。ユーモアたっぷりで、最後まで楽しく読了。

  • 歩月るな

    『地下室』でのモーズビーが地道なやり方をロジャーは軽蔑するだろう、とは言うものの、おしゃべり小説家としての心理的に人の懐に入り込み情報を得るやり方も、犯罪捜査としては中々地道なもので、しっかりしたものである。この後は『地下室』と後は例の二作しか残っていないので、人としての良い所も駄目な所も一番出ているのがこの作品なのかもしれない、と思ったり。事件の事はまあともかく、マンション内の人間関係と作家同士のやり取りなど、当時を思わせぶる描き方であり、いざ謎が解けたと閃いた途端吐き気を覚えたりする弱メンタルも魅力。

  • だるま

    四階建てマンションの最上階に住む老婆の絞殺死体が発見される。モーズビー警部は外部の物取りの犯行だと決めつけ、探偵シュリンガムはマンションの住民の中に犯人がいると断言。真っ向から反発する二人。この時点でもう面白く、『地下室の殺人』はイマイチだったが、今作はとても気に入った。多重解決を得て、最終的にそれぞれ違う犯人名を挙げる。シュリンガムの尤もらしい推理が崩壊していく箇所では笑ってしまった。時々迷探偵になる彼だが、今作の真の勝者は? それにしても、今から百年近く前に、こんなに捻った作品を書いていたとは! 

  • アプネア

    4階建ての最上階で老女の絞殺体が発見された。警察は外部の物取りと断定し、捜査を開始するが、ロジャーは住人による内部の犯行と推理し、独自に捜査を始めるのだが・・・。再読。結構、笑った記憶があったんだけど、オチだったのね。決め打ちと迷走こそが、ジェイリンガムの持ち味なんでしょうな。愛すべきキャラです。でも、本格の土俵に乗った上で、探偵小説の金科玉条を皮肉ってみせるんだから、やっぱ凄いわ。

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