アントナン・アルトー

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演劇とその分身 河出文庫

アントナン・アルトー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309467009
ISBN 10 : 4309467008
フォーマット
出版社
発行年月
2019年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;15

内容詳細

「残酷演劇」を宣言して20世紀演劇をかえていまだに震源となっている歴史的名著がついに新訳。身体のアナーキーからすべてを問い直し、あらゆる領域に巨大な影響を与えたアルトーの核心をしめす代表作。

【著者紹介】
アントナン・アルトー : 1896‐1948。「思考の不可能性」を思考するフランスの詩人。「残酷劇」を提唱する演劇人。西洋からの脱却を試みて、後年、精神病院に監禁される。激烈な生涯と『演劇とその分身』、『ヘリオガバルス』等の著書によって巨大な影響を与え続けている

鈴木創士 : 1954年生まれ。『アルトー後期集成』(全3巻)を宇野邦一とともに監修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 松本直哉 さん

    舞台と観客がそれぞれ閉じられた空間で互いに行き来できないのを息苦しく思っていた私には、すべての仕切を取り払えというアルトーの考えは我が意を得たりだったが、お行儀の良い一般大衆はたじろぐだろうし、彼が狂人扱いされたのもわかる気がする。繰り返し主張されるのは書かれた言葉や台本への不信。観念の遊びや心理の描写に堕して凝り固まった言葉から解放して、ちょうど疫病のように、見る者の身体に直接的全体的に働きかける演劇を作ろうではないかという提案にぞくぞくする。

  • きくらげ さん

    隠喩に富んだ文体で難解だが、アルトーにおける残酷とは、血腥いスプラッタを必ずしも意味するわけではなく、生を決然と生き抜くそのことを言っているのだ。心理劇一辺倒に堕した西洋劇に、身ぶりや音響など演出に関わる要素を、語以外の記号的言語として持ち込み、分節言語の優位を転覆すること、そして総体的な言語の魔術的な使用によって実現される演劇が、根源的な生のイメージをもたらすことを説いている。言葉を並べただけで矮小化しているかもしれないが、こう見るとまともで、振り切れてしまう前のベースラインに立ち会った気がする。

  • またの名 さん

    ペスト感染により小国が荒廃する夢を見て大型船グラン・サン・タントワーヌ号を追い払う命令を出したサルデーニャ王代理の、ペストに対する戦争。文字言語の極限を超えようとするアルトーは、感染した死体を弄ぶ好色漢が生かされ禁欲家が近親者を犯し戦争の英雄が命懸けで救った町を焼き払う例外状態において死の伝染病が潜在的に眠っていたアナーキーを呼び起こすのと、演劇がイメージや象徴を借りて人々の中に潜伏する残酷の黒い力を押し出すのを類比。「それは人間たちにあるがままの姿を見させ、仮面を剥ぎとり、嘘や無気力や下劣や偽善を暴く」

  • メルキド出版 さん

    「序 演劇と文化」「演劇とペスト」

  • まどの一哉 さん

    60・70年代日本の前衛演劇界に多大な影響を与えた本書は、その世界の人々にとっては今更ながらの古典であろうが、私のように演劇・舞台芸術に縁のない人間にとっては、とりあえずアルトーの思想に知識として触れておくといった読書となります。

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アントナン・アルトー

1896年9月4日、父アントワーヌ=ロワと母ユーフラジー・ナルパスの長子として生まれる。5歳のとき、脳脊髄膜炎を患い一命をとりとめる。1921年、俳優としてデビュー。1924年、ジャック・リヴィエールとの往復書簡発表。シュルレアリスム・グループに参加。27年に離脱。1932年、「残酷の演劇宣言」。3

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