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マッチ売りの少女 / 人魚姫 アンデルセン傑作集 新潮文庫

Andersen

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102055052
ISBN 10 : 4102055053
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

雪の降る大晦日の夜、あまりの寒さに少女はマッチをともして暖をとろうとした。すると目の前に不思議な光景が浮かび上がってくるが…。人間の王子を好きになった人魚姫が犠牲にしたものは?世界中で親から子へと今も親しまれているアンデルセンの物語。その中から『親指姫』『赤い靴』『ある母親の物語』『木の精のドリアーデ』『歯いたおばさん』などヒロインが活躍する15編を厳選。

【著者紹介】
アンデルセン : 1805‐1875。デンマークのオーデンセに、貧しい靴屋の子として生れる。自費出版したユーモラスな旅行記『ホルメン運河からアマー島東端までの徒歩旅行』が売れて文壇出世作となる。浪漫的名作『即興詩人』で世界に名声が広がり、「人魚姫」を含む第三童話集刊行以降は、近代童話の確立者としても認められた

天沼春樹 : 1953(昭和28)年埼玉県川越市生れ。作家・翻訳家・ドイツ文学者。また日本を代表する飛行船研究家でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    世界中で親しまれているアンデルセンの童話の数々。知っている作品は少なかったものの、その世界に魅了されました。語りつがれてきている名作だからなんですよね。

  • aika

    一冊の絵本が、今思うと私そのものを形作ってくれたように思います。幼稚園のころ、母が読み聞かせてくれた「マッチ売りの少女」。凍えるほどの寒さの中、冷たい石畳に裸足をさらし、おぼつかない足どりで歩く女の子の横顔が、それが物語るこの世の悲劇が、子供の頃に思い浮かべた情景のままに今でも鮮明に思い起こされます。それは初めて「かなしみ」という感情を知った瞬間でした。でも今読んでみると、不遇な身の上だったアンデルセンが、信仰を土台として少女の最期に残してくれた光には、ほのかな優しさがあったことにようやく気づけました。

  • tomi

    絵本をほとんど読まない子供だったので、タイトルしか知らない作品が多いアンデルセン童話。今更ですが天沼春樹の新訳で読んでみました。信仰の大切さなどキリスト教色が強い印象。「赤い靴」の主人公の少女は堅信礼に赤い靴を履いて行ったために神から苛酷な刑罰を受ける。この展開は童話というよりホラー。「パンをふんだ娘」の主人公は、新しい靴が汚れないように親へのお土産のパンを粗末にしたために地獄に堕ちる。色んな工事道具を擬人化した「ふたりのむすめさん」はユーモラスで楽しい。「親指姫」は結構薄情だと思うが、地獄に堕ちないの?

  • 二戸・カルピンチョ

    童話ってなんなのか。私は童話を知らなかったということだ。童話の役割は?刺激的過ぎて、幼い私が読んだ絵本との違いに驚くのと、大事な部分が削がれていたのに気がつく。生きて幸せになる事が叶わないこれらの作品の中で、心臓が張り裂け、命を燃やし、それで神の愛のもとに輝く登場人物。ヘッセの短編みたいだ。アンデルセンのパラドックス、この世の不完全性の定理。

  • 小夜風

    【所蔵】大人のアンデルセン……これはもう童話とは言わない。メルヘンではあるけど、定番の「親指姫」や「人魚姫」も入っているけど、短編小説として楽しみました。宗教色も強く、死んで救われるみたいな話も多く、キリスト教の人ならともかく、理不尽で無慈悲で恐怖すら感じました。「赤い靴」はあらすじは知っていましたが初読みで、これは絵本にもなっていたりするので子どもも読むと思うのですが、こんな残酷で恐ろしい話だったとは!「パンを踏んだ娘」は萩尾望都さんのマンガで読んだことがありましたが、アンデルセンだったんですね。➡

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