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マーブル館殺人事件 下 創元推理文庫

アンソニー・ホロヴィッツ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488265175
ISBN 10 : 4488265170
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

若手作家エリオット・クレイスが書き継ぐことになった〈アティカス・ピュント〉シリーズの新作『ピュント最後の事件』。編集者のわたし、スーザン・ライランドは、作品世界とエリオットの生い立ちの間に多くの類似点があるのを知る。エリオットは途中まで書かれたこの新作で何をたくらんでいるのか? 世界的な児童文学作家だった、彼の祖母の死に何かがあったのか? 『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』に続く、傑作犯人当てミステリ!

【著者紹介】
アンソニー・ホロヴィッツ : イギリスを代表する作家。ヤングアダルト作品〈女王陛下の少年スパイ! アレックス〉シリーズがベストセラーに。また、人気テレビドラマ『刑事フォイル』の脚本、コナン・ドイル財団公認の〈シャーロック・ホームズ〉シリーズの新作長編『シャーロック・ホームズ 絹の家』などを手掛ける。アガサ・クリスティへのオマージュ作『カササギ殺人事件』では『このミステリーがすごい!』『本屋大賞〈翻訳小説部門〉』の1位に選ばれるなど、史上初の7冠を達成。〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ『メインテーマは殺人』『その裁きは死』でも、年末ミステリランキングを完全制覇した

山田蘭 : 英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    (承前)英国人らしい傲慢さに満ちたキャラばかりの物語だが、だからこそ日本人の神経とは大違いの面白さを楽しみながら読める。人格者とされていた故人の残酷さが暴かれ、相続人は金とイメージのため秘密を守ろうと狂奔するいやらしさの描写はイヤミス並みだ。そんな周囲と衝突を繰り返してきたスーザンだが、殺人事件や自宅襲撃に遭って謎の解明につながる手がかりを得るなどアクションも本格化する。やや真犯人は意外性に乏しいが、スーザンに関わった者全てが不幸に見舞われて彼女だけが幸せになるラストは「疫病神万歳!」と叫んでいるようだ。

  • KAZOO

    下巻に入り、事件は急展開の様相を呈してくれます。最近の警察ものに慣れているせいか昔読んだアガサ・クリスティーやエラリー・クイーンの作品を思い出させてくれました。入れ子構造の作品が作家の死亡により中途半端になってしまいます。またその作家の家族が殺されてしまいます。人物が錯綜するような感じですが、うまく話をもっていってくれます。ピュント最後の事件とは書かれていますが、その後を書いていく人物も出てきたりします。あと1作あるのでしょう。

  • タツ フカガワ

    祖母ミリアムが心臓発作で死亡したのは20年前。当時12歳のエリオットはある夜、ひとりの人物が祖母の寝室に入るのを目撃する、翌日祖母は亡くなったがこれは他殺だったといい、犯人を小説『ピュント最後の事件』で公表するとラジオ番組で発言する。が、まもなくエリオットは轢き逃げに遭い死亡。疑いの目を向けられたスーザンだが、未完の『ピュント最後〜』からいかにして犯人を見つけ出すのか。本格ミステリーの興奮を2度楽しめる大満足の読書、ホロヴィッツの見事な手腕に思わず二礼二拍一礼する。

  • ちょろこ

    下巻の一冊。まるで合わせ鏡のように重なる、作中作の登場人物たちと作家エリオットの家族関係。小説との境界が曖昧な足元ゆらめくような手法にどんどん引き摺り込まれた。しかも、編集者スーザンの身に起こる踏んだり蹴ったりの諸々は驚き感、お気の毒感から徐々に危機感へと変わりゆき、ドキハラの連続。猫の事件は憤りいっぱいだったな。作中作の犯人は…そして現実の事件の犯人は…。未完を完結させるまでといい、この描き方はシリーズ一番の惹きこまれ感だったかも。予想、予感もちらほらあれど幸せ感といい最後までたっぷりの読み応えがいい。

  • とも

    読むのに時間がかかり、分かりにくく、なかなか世界に入って行けなかったけど、やっぱり面白かった。前の2作も今となってはあまり記憶になかったので、記憶に残るかは微妙。謎解きは、わかっているのにそこまでは想像出来なかった、手に届きそうなのに逃げていく感じ。ヒントは丁寧に提示されているだけに、ちょっと悔しくなる。次回作読むかなぁ?

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