アンジェラ・マクロビー

Individuals/organizations Page

Books

フェミニズムとレジリエンスの政治 ジェンダー、メディア、そして福祉の終焉

アンジェラ・マクロビー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791774913
ISBN 10 : 4791774914
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「仕事も家庭もあきらめないで、すべてを手に入れましょう」「欠点を受け容れ、粘り強く立ち直りましょう」「福祉に頼るのはだらしなさの証拠です」「あんなふうになりたくないでしょう?」―映画、雑誌、テレビにSNSと、至るところから絶え間なく響く呼びかけに駆り立てられ、あるいは抑えつけられる女性たちの生。苛烈な「自己責任」の時代を生きる女性たちに課された幾重もの抑圧をさまざまな文化事象の分析を通じて鋭く抉り出す。一九九〇年代以後のフェミニズム理論を牽引してきた著者の到達点にして、待望の初邦訳書。

目次 : 序章/ 第1章 フェミニズム、家族、そして多重に媒介された新たな母性主義(母性的=女性的なもの/ レボリューショナリー・ロード? ほか)/ 第2章 フェミニズムとレジリエンスの政治(フェミニズムからの収益?/ 競争的な女性性 ほか)/ 第3章 生活保護からの脱出―女性と「妊娠阻害雇用」(「生活保護暮らしで寝てすごす」/ フェミニズムとニュー・パブリック・マネージメント ほか)/ 第4章 「福祉国家の呪縛から脱却する」―ジェンダー、メディア、貧困の晒し上げ(ソーシャル・ワーカーとしてのリアリティTV?/ 『リトル・ブリテン』 ほか)

【著者紹介】
アンジェラ・マクロビー : ロンドン大学ゴールドスミス校名誉教授。ブリティッシュ・カルチュラル・スタディーズを代表する研究者の一人であり、ポピュラー文化とフェミニズム理論、メディアとコミュニケーションにかんする研究を専門とする。著書多数。本書が初の邦訳書となる

田中東子 : 東京大学大学院情報学環教授。専門はメディア文化論、ジェンダー研究、カルチュラル・スタディーズ

河野真太郎 : 専修大学国際コミュニケーション学部教授。専門はイギリス文学・文化ならびに新自由主義の文化と社会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • katoyann

    ネオリベラリズムが蔓延した社会における女性表象の問題について分析した、カルチュラル・スタディーズの研究書。イギリスを事例として、女性誌(ファッション誌)が肥満を醜いものとして晒し上げる(シェイミング)ような女性の描き方に「自己管理と自己責任」を強調するネオリベ的な道徳が潜んでいるとする。貧困の晒し上げについても同様であり、メディアが福祉削減を公約とするネオリベのイデオロギーを翼賛してきたという痛烈な批判意識によって本書が書かれている。難解ではあるが、読み応えがあった。

  • フクロウ

    新自由主義的帰結による女性の分断。今の資本主義は、仕事ができる女性には甘いが、できない女性には厳しい。最近は「新自由主義」を帰結に限定して使うよう個人的には気をつけている。(p-i-r)はポストフェミニズムにおいて女性が身につけるべきマインドセットである。

  • ちり

    “フェミニストとして、そして社会主義者として書く私にとって、仕事をすることに賛同すると同時に反対することの両者をなすことが急務となる。反対するのは、働くことが女性にとっての政治的自由の必須条件にされてしまうからであり、賛同するのは、白人労働者階級の既婚女性(のみ)が男性の稼ぎ主である夫に頼ることができ、その社会賃金を併せた給与が主婦としての彼女の役割に十分に対応できることを示していた時代に対する、シュトレークによる見当はずれの左翼的ノスタルジアを回避するためである”

  • ももる

    フェミニズムとネオリベラリズムが結びつくと女に1人3人分以上の労働を要求するようになる 男性が過労死ラインで働いてるのにそれに合わせて仕事して家事育児やった上にダイエットやら美容やらまで完璧にと言われるとそりゃそうなる これを満たせない女性達、シングルマザーに有色人種の女性達は完全に置いてけぼりにされてしまう この本の趣旨とは違うかもだけど結局生きていけるかどうかは無駄に高いプライドをどこかに置いといて現状に満足し完璧なんて求めず頼るべき時は頼ることかもしれない 上昇すればいいって時代は過ぎた気がするよ

  • かわいい憲法

    イギリスの歴史や福祉制度、人種差別についての事前知識を頭に入れていないと理解できない本だった。第二波フェミニズムによって形成された強いミドルクラスの女性のイメージに苦しめられる現代の女性の存在や、理想の女性像を造り上げ、そこから外れた女性を非難し晒し上げるメディア批判(ポピュラーカルチャー?)について述べられていることだけは分かった。もっと福祉について学んでから再読したい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items