アレックス メスーディ

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文化進化論 ダーウィン進化論は文化を説明できるか

アレックス メスーディ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784757143302
ISBN 10 : 4757143303
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
403p;20

内容詳細

人文・自然・社会科学の交差路で立ち上がる驚異のパラダイム。人類学、考古学、経済学、歴史学、言語学、心理学、社会学など多岐にわたる「文化進化」の世界を進化論的アプローチによって「統合」する。

目次 : 第1章 文化的な種/ 第2章 文化進化/ 第3章 文化の小進化/ 第4章 文化の大進化1―考古学と人類学/ 第5章 文化の大進化2―言語と歴史/ 第6章 進化の実験―実験室における文化進化/ 第7章 進化民族誌学―現実社会での文化進化/ 第8章 進化経済学―市場における文化進化/ 第9章 人間以外の種の文化/ 第10章 社会科学の進化的統合に向けて

【著者紹介】
アレックス メスーディ : 1980年生まれ。2005年に英国セント・アンドリュース大学において博士号(心理学)取得、ロンドン大学クイーンメアリー生物・化学部講師、ダーラム大学人類学部准教授を歴任し、現在、英国エクセター大学生物科学部准教授

野中香方子 : 翻訳家。お茶の水女子大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 1.3manen さん

    2011年初出。社会科学の各領域が互いに交流することなく孤立し続ける理由が全く理解できないという(A頁)。御意。本書での文化の定義:模倣、教育、言語といった社会的な伝達機構を介して他者から習得する情報(知識、信条、傾向、規範、嗜好、技術)である(13頁)。公正な社会で暮らす人々はその環境に導かれて自ずと公正さを学び、あまり公正でない社会に暮らす人々は、自ずと公正さの低い基準を身につけた可能性があるのだ(25頁)。子どもは文化的なスポンジである(31頁)。文化は静的なものではない(39頁〜)。

  • 34 さん

    文化を進化論の枠組で説明しようというのは、プログラムとしては壮大に見えるけれど、実際にはそれほど大それた話でもない。現代進化論の数理モデルから手法を借りて文化に適用すると言っても、まだまだその用法は限られているし、本書のトピックでも定量的な話より定性的な議論の方がはるかに興味ぶかい。だからこそ「ダーウィン」なのだろう。文化を説明するという次元では、定量的なモデル化と実験がもたらす成果は今のところあまりに局所的で、いつの日か古きよき人文科学の「大いなる語り」とそれらの成果が総合されることが望まれる。

  • nobu さん

    文化について進化論の考えを適用する。社会科学に定量的な補強を加え、分野を横断する視点を与える。 読みたい本が一気に増えた。

  • marukuso さん

    文化も生物のように進化すると考えることで、これまで分断されていた考古学、歴史学、社会学、心理学などを進化論をベースに新たな統合科学として組み立てることができる。統計数理に裏付けられた研究がこれまでのそれぞれの学の限界を軽々と飛び越えて行く。文化進化のダイナミックさ、醍醐味を教えてくれる。累積しない、ある意味での負(マイナス)の文化進化がありえるのか気になる。多数派同調バイアス優位で名声バイアスが効きにくい社会は規範が緩むのではないだろうか。読んでいて気になることがたくさん出てくる。

  • 生きることが苦手なフレンズ さん

    文化進化論の入門書としては内容の解説も平易でかなり読みやすかった。 しかし、人類学への批判・応用については理解し難い点も多数(僕が興味持ってて勉強してたからかもしれんが)。 著作を実際に読んだことがあるのか疑問な第1章、第7章でのラトゥールへの言及(ANTにしろ、何にしろ、ラトゥールの主張ってそこが主眼だっけ?)、社会構成主義への批判(結局、文化進化論でも否定できてないじゃん、ちゅうか、科学者は横暴だとする社会構成主義って、そりゃ君の被害妄想じゃない?)、

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アレックス メスーディ

1980年生まれ。2005年に英国セント・アンドリュース大学において博士号(心理学)取得、ロンドン大学クイーンメアリー生物・化学部講師、ダーラム大学人類学部准教授を歴任し、現在、英国エクセター大学生物科学部准教授

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