アレクサンダー・バティアーニ

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死の前、「意識がはっきりする時間」の謎にせまる 「終末期明晰」から読み解く生と死とそのはざま

アレクサンダー・バティアーニ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784046067203
ISBN 10 : 4046067209
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

だれかが亡くなる前、ずっとまともに話すこともできなかったその人が、家族や知人を認識し、思い出や感情を朗々と語り出す――生き生きと、まるで「昔のその人」が戻ってきたかのように。
本書は、「終末期明晰」と呼ばれるこの不思議な現象に、科学の観点から取り組む世界で初めての本です。

著者は、『夜と霧』の著作で知られるヴィクトール・フランクルの薫陶を受け、現在ヴィクトール・フランクル研究所の所長をつとめる認知科学者、アレクサンダー・バティアーニ博士。
バティアーニ博士がこの現象についての研究をスタートすることを発表すると、世界中から大きな反響、たくさんの経験談が寄せられました。そこには家族や知人を見送った人のみならず、多くの医療・ケア現場で働く人々からの報告も含まれていました。
調査によると、「終末期明晰」は、公的に研究されてこなかっただけで、古くからその記述が残っていることもわかりました。

本書は、それらの多くのエピソードや報告書を引きながら、この現象が意味するところ、発生原因や発生条件、またこの現象を紐解くことによって生まれる可能性について論を展開しています。
深刻な認知症やその他の病気により脳の不可逆的なダメージを負い、だれがだれかもわからず、昔とは別人になったかのような人が、なぜ死の前に「帰ってくる」ようなことが起きるのか。
この問いは、実に多くことを示唆します。たとえば、「脳以外に記憶が保存されている可能性」や、「魂と呼ばれるものの存在について」などです。

生きるとはどういうことか。自己とは何か。人の魂はどこにあるのか。

この真摯で丁寧な研究報告書は、読む人に深い感動を与えます。

【著者紹介】
アレクサンダー・バティアーニ : ブダペスト、パズマニー・ペーテルカトリック大学の理論心理学および人格主義研究研究所(Research Institute for Theoretical Psychology and Personalist Studies)所長。ウィーンのヴィクトール・フランクル研究所所長。また、モスクワ精神分析研究所の客員教授として実存的心理療法を教える。著書・編書は15冊以上あり、学術的な著作は10か国語に翻訳されている。日本を含め、世界各地での講演経験も多数。現在はウィーンとハンガリーの地方の二拠点で暮らしている

三輪美矢子 : 英日翻訳者。国際基督教大学教養学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぽてち

    認知症や神経障害、重い病気や事故などで脳に障害を負った人たちが、死の直前に奇跡的に回復する「終末期明晰(Terminal Lucidity)」。胡散臭いと思いながらページを開き、そこに書かれている内容に驚愕した。実に多くの信じがたい事例が挙げられている。現在の科学では説明できない現象らしい。脳の機能はすべて解明されたわけではないので未知のなにかが隠されているのかもしれない。ただ、そこに魂だの神だのを持ち出されてしまうと、途端に引いてしまう。真実はどうなのか、結論は出ないが、生と死を考えるよい機会となった。

  • もちこ

    医学などの専門用語をほとんど使わずに、こんなに分かりやすく、科学的で専門的な調査の経緯や結果を説明してくれるなんて、著者と訳者の文章力に大いに感謝したい。 タイトルに惹かれて読み始めたものの、こんなに感動するものとは思わなかった。単なる調査過程の発表ではなく、「人間の生き方とは」という根本的なところから、考えさせられた。 また、研究調査の観点から、調査が行き詰まった時にはどんな観点から問題を見つめ直せば良いか、といったノウハウも書かれているので、勉強になった。

  • y

    タイトルから期待していた内容からはやや外れていましたが、感動的な内容でした。 ただ終わりの方は、ゼロ・ポイント・フィールドに近しい話になり、ちょっと微妙な読後感でした。

  • たくさん

    私の家族がなくなった時、別れの時はどうだったかと振り返る。その機会は人生で多くなく、別れの瞬間はいつだかどうだかもわからず一瞬だ。分からないからこそ、我々の心に残り思い出や後悔も出てくる。臨死体験というものと臨床の明晰との関係からの、魂というものを磨くからこそある事。私自体の教養や体験では著者の研究や問いたいことに対する理解がどこまで組めているかわからない。だけれど、死に臨む医療や福祉の業界の人。死を扱う宗教関係者ならもっとこの本の感性を生かせるだろうな、と思わせてくれる本です。#NetGalleyJP

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