アルベール・カミュ

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ペスト 新潮文庫

アルベール・カミュ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102114032
ISBN 10 : 4102114033
フォーマット
出版社
発行年月
2004年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,476p

内容詳細

アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。

【著者紹介】
カミュ : 1913‐1960。アルジェリア生れ。フランス人入植者の父が幼時に戦死、不自由な子供時代を送る。高等中学の師の影響で文学に目覚める。アルジェ大学卒業後、新聞記者となり、第2次大戦時は反戦記事を書き活躍。またアマチュア劇団の活動に情熱を注ぐ。1942年『異邦人』が絶賛され、『ペスト』『カリギュラ』等で地位を固めるが、’51年『反抗的人間』を巡りサルトルと論争し、次第に孤立。以後、持病の肺病と闘いつつ、『転落』等を発表。’57年ノーベル文学賞受賞。交通事故で死去

宮崎嶺雄 : 1908‐1980。東京生れ。東京帝大心理学科中退。岸田国士に師事、バルザック、サンド、メリメ、カミュ等、多くの仏文学を翻訳紹介。’41年、フランス文学賞受賞。戦後創元社編集長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    小説はアルジェリアのオランの町を襲ったペスト禍の事後報告といったスタイルをとるが、報告者の医師リウーのエクリチュールが、一番の読みどころか。ペストがしだいに蔓延しつつある中、医師会の、そして行政のとる施策は事なかれ主義に終始するが、それは常にそうしたものなのだろう。次に登場するのが教会である。司祭パヌルーがそれを代表するが、彼の熱さと無神論者リウーの冷静さは、小説底流の構造を形成する。不条理の中にあって、その不条理にひたすらに耐え、運命を感受していくリウーの孤独は読者の共感をも拒否するかのごとくである。

  • 馨 さん

    最初は疫病により隔離された街で残された人の心理描写を描くスティーブンキング的な話かと思っていましたが、哲学者の手にかかるとペストをシンボルに描きながら戦争や人の心の中の善悪を読者に投げ掛けてくる凄い作品だなと思いました。登場人物のそれぞれの考え方も共感するところもあればしないところもあり、人間の各々の感じ方も多方面から見られて、読み終わった後に誰かと論議したくなる、でも上手く言えないけれど、良作でした。ペストは決してなくならない〜の下りは、戦争と結びつけてしまい凄く恐くなりました。

  • seacalf さん

    少々とっつきにくい訳文で難解な部分もあるが、ウイルス拡大の渦中にあるので集中力5割増しくらいになる今こそ読むのがベスト。徐々に切迫していく状況、医師リウー、新聞記者ランベール、パヌルー神父、裕福で娯楽を愛好する青年タルー、凡庸な小役人グラン、犯罪者コタール、個性的な男達の群像劇が語られていくにつれ、あっという間に物語に呑み込まれていく。一概に比較は出来ないが現状に通じる示唆に富んだ記述も随所にあり、海の海水浴シーンなど印象的な場面も多い。このタイミングでないと読まなかったであろう傑作なので良い機会だった。

  • パトラッシュ さん

    出勤時は地下街を通って地下鉄に乗り換えるが、先日そこを歩いているのが自分だけという朝があった。日常を奪われるとはこういうことか。私たちは今ようやくカミュが描いた「非道と暴虐のペストに支配された」世界を理解しつつある。ここには連帯して疫病防止に尽くす人びとは登場するが、本来それを先導すべき政治は市を閉鎖するだけの存在だ。コロナ禍にある現代人にとって作中のペストは戦争やファシズムのような暴力的支配ではなく、無数の監視カメラに支えられた恐怖政治に思える。中国や北朝鮮のように人はその恐怖も慣れてしまうのだろうか。

  • zero1 さん

    カミュは神を信じてなかった? 舞台は北アフリカのアルジェリア。多くのネズミが死ぬ。それがペストだと分かった時にはすでに多数の患者が。市は閉鎖されたが、医師リウーはこの病に立ち向かう。神父はこの病気は神の罰だと言う。後半の山場は判事の子がペストで苦しむ場面。リウー必死の看病も子は亡くなる。憔悴した彼は、死んだ子に何の罪があったかと神父に詰め寄る。「異邦人」でもそうだが、カミュの反キリスト教が作品に色濃く出ている。私はここを評価したい。また、作中にもあるが、リウーをヒーローとして描かないのも評価したい。

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