アルベルト・シュペーア

人物・団体ページへ

ナチス軍需相の証言 シュペーア回想録 上 中公文庫

アルベルト・シュペーア

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122068889
ISBN 10 : 4122068886
フォーマット
出版社
発行年月
2020年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
489p;16

内容詳細

私の青春の歓びと栄光も、それから後の恐怖と罪も、ともに彼のおかげである――学生時代に演説に魅せられナチス入党、建築家としてヒトラーの厚い信望を受け、ベルリン都市計画、党大会演出に関わり、一九四二年には軍需相へと抜擢された側近が、ニュルンベルク裁判での有罪判決後、獄中で綴った手記。

『第三帝国の神殿にて』を改題



(目次より)

  日本語版によせて
  まえがき

第T部

 第一章 少年時代
 第二章 召命
 第三章 転機
 第四章 私の触媒
 第五章 誇大妄想の建築
 第六章 最大の依頼
 第七章 オーバーザルツベルク
 第八章 新しい総統官邸と一九三八年
 第九章 ある日の総統官邸
 第十章 鎖を解かれた帝国
 第十一章 「地球」
 第十二章 破局のはじまり
 第十三章 戦争と芸術

第U部

 第十四章 新しい任務へのスタート
 第十五章 臨機応変の組織
 第十六章 手おくれ
 第十七章 総司令官ヒトラー
 第十八章 陰謀の渦


著者プロフィール
アルベルト・シュペーア (著/文)
一九〇五年にマンハイムに生まれる。ミュンヘン工科大学卒業後の一九三一年、ヒトラーの演説を聞き、国家社会主義ドイツ労働者党に入党。ニュルンベルク建設総監、ベルリン都市計画立案責任者などを歴任。一九四二年に軍需相に任ぜられ、以後、戦争工業の推進者的役割を演じる。一九四六年、ニュルンベルク裁判で禁固刑を宣告され、一九六六年までシュパンダウ刑務所に服役。一九八一年没


品田豊治
一九一三年生まれ。三五年上智大学経済学部卒業、ドイツ・ミュンスター大学に留学。帰国後、上智大学経済学部講師。戦後は吉田内閣国務大臣秘書官、国会図書館館長次室長などを歴任。五八年上智大学名誉教授。九四年没。

【著者紹介】
アルベルト・シュペーア : 1905年にドイツ・マンハイムに生まれる。ミュンヘン工科大学卒業後の31年、ヒトラーの演説を聞き、国家社会主義ドイツ労働者党に入党。ニュルンベルク建設総監、ベルリン都市計画立案責任者などを歴任。42年に軍需相に任ぜられ、以後、戦争工業の推進者的役割を演じる。46年、ニュルンベルク裁判で禁固刑を宣告され、66年までシュパンダウ刑務所に服役。81年没

品田豊治 : 1913年生まれ。35年上智大学経済学部卒業、ドイツ・ミュンスター大学に留学。帰国後、上智大学経済学部講師。戦後は吉田内閣国務大臣秘書官、国会図書館館長次室長などを歴任。83年上智大学名誉教授。94年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 塩崎ツトム さん

    シュペーア当人が「信頼できない語り手」であることについては上巻では置いといて(だけど『これまで使用されていなかった予備労働力』ってなんのことだろうねえ?)、ボスのヒトラー含め、あるのは末期癌のように肥大化しまくったナルシシズムのみの、希代の政治的トーシロ集団がナチスであると内部の人間が語るのは面白い。ヒトラーのような自己愛人間は待つことができないし、政治や行政の持つどうしようもない「退屈さ」に耐えられないのである。そして独ソ戦において、最高司令官ヒトラーの作戦能力は牟田口廉也以下だったとは。そりゃ悲惨だ。

  • しゅー さん

    ★★出口さんと半藤さんの対談本で本書を紹介していた。シュペーアの実務能力が優秀だったので戦時経済がまわったという話をしていた。上巻はタイトルの軍需相になるまでが書かれている。当時のナチス首脳陣の様子を知ることができる貴重な記録だ。外の世界をよく知らないまま、ヒトラーの寵を競い、内輪の権力闘争に明け暮れる姿は、まさに「悪の陳腐さ」を感じる。シュペーア自身もそうだが、ハンナ・アーレントの言うとおり、本物の「悪」は、システムを無批判に受け入れることなのだろう。そんな凡人たちがあの大惨事を引き起こしてしまうとは。

  • 晶 さん

    胸糞悪い人たちのオンパレード。独裁者というものの特徴を捉えるという点では役立つかもしれない。ニュルンベルク裁判が終わって死刑を免れてからの回顧録なので、自分に都合よく書いているのではないかという疑いを持ちつつ読んだ。

  • Mマジパン さん

    ヒトラーは自分のことを天才芸術家と思っており、特に建築分野に誇大妄想的な構想を持っていた。建築家シュペーアは30歳そこそこでヒトラーの側近に挙げられ、彼の意志を現実化する役割を担わされた。本書は彼の回想によるナチスの時代の支配層の実態の証言である。育ちの良いインテリの一ドイツ人から見た、ヒトラーという怪物の実像を赤裸々に語っている。結末を知っているので、当時のドイツ国民の熱狂ぶりは読んでいて辛い。しかし、独裁者の元でその命令に従うことで、すべての不安や責任から逃れられる…、何と居心地の良いことであるか。

  • ヨシフおじさん さん

    将軍たちの階級の間違いが目につくが、シュペーアから見たヒトラー像・側近たちの印象を知ることができる。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品

HMV&BOOKS onlineレコメンド