アルトゥーロ・エスコバル

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多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること

アルトゥーロ・エスコバル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784802512527
ISBN 10 : 480251252X
Format
Books
Release Date
February/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

デザインが引き起こした問題を見つめ直し、デザインを通じて変容するには?

持続可能な多元世界へのトランジションに向けて、デザインの再定義/方向転換を図る人類学者アルトゥーロ・エスコバルの『Designs for the Pluriverse』、待望の翻訳。
デザインと人類学を中心に、開発学、哲学、生態学、ラテンアメリカ研究、フェミニズム理論、仏教、音楽など様々な分野を横断しながら、西洋近代資本主義的な単一の未来ではなく、場所に根差した複数の未来をつくるための手立てを模索する本書は、これからのデザインのあり方に大きな問い直しを迫ります。世界中の多くのデザインスクールで課題図書として挙げられる、必読の一冊です。

【著者紹介】
アルトゥーロ・エスコバル : 1952年、コロンビア生まれの人類学者。米国ノースカロライナ大学チャペルヒル校名誉教授。カルダス大学マニサレス校のデザインとクリエイション博士課程およびカリ大学環境科学の博士課程兼任教授

水野大二郎 : 京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構教授/慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授。デザイン研究者。1979年、東京都生まれ。2008年、英国ロイヤルカレッジオブアート博士課程後期修了。デジタル・ファブリケーションやスペキュラティヴ・デザインをはじめ、情報環境の著しい発展や地球規模の自然環境変動など複雑な社会・技術的課題を前提にしたデザインの理論、手法、実践に取り組み、数多くのプロジェクトに携わる

水内智英 : 京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構准教授。デザイン研究者。武蔵野美術大学基礎デザイン学科で基礎デザイン学を、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院MA Design Futuresでメタデザインを学ぶ。京都工芸繊維大学で博士号を取得。英日のクリエイティブエージェンシー勤務、名古屋芸術大学准教授などを経て現職。デザインの在り方それ自体を問いなおすための研究に取り組み、とりわけソーシャルイノベーションや幅広い主体との協働デザインに関する研究活動、実践的プロジェクトを行う。NPO法人issue+designクリエイティブディレクター/理事、基礎デザイン学会理事

森田敦郎 : 大阪大学人間科学研究科教授/Ethnography Lab,Osaka代表。人類学者。テクノロジー・社会・環境の関係をエスノグラフィの手法を通して研究してきた。とくに、日々の暮らしが環境・気候危機といかに繋がっているのかを、物流、エネルギー、生産などのインフラストラクチャーに注目して理解しようとしてきた。工藝をモデルに循環型モノづくりを目指すパースペクティブの理念に共感し、ファブビレッジ京北のラボ事業に参加。「つくること」を通して、暮らしを支えるテクノロジーと環境の関係を探求するクリティカル・メイキングの実験も行っている

神崎隼人 : 大阪大学附属図書館研究開発室特任研究員。人類学者・ラテンアメリカ地域研究者。筑波大学人文・文化学郡人文学類で人類学を、筑波大学大学院人文社会科学研究科国際地域研究専攻の修士課程でラテンアメリカ地域研究を学んだあと、大阪大学人間科学研究科博士後期課程単位修得満期退学。南米ペルーのアマゾニアをフィールドに先住民運動やインフラストラクチャー開発への抵抗実践について、世界観と科学的知識の摩擦、環境保護運動とのオンライン上での関わり等に注目し研究する。またEthnography Lab,Osakaを通じてエスノグラフィ教育にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • カエル子

    やっとの読了。近代の「デザイン」が資源の浪費や破壊と結びついてきたことをふり返りつつ、そこからどう抜け出すかを問う。印象的だったのは「自治=自律的デザイン」という考え方かな。専門家が与えるのではなく、共同体や文化が自らの力で未来を形づくる営みをこそ「デザイン」と呼ぶべし。哲学や人類学の知見が入り混じって難解だけれど、今の気候危機や社会問題を考えるうえで避けて通れない数多くの問いを突きつけてくる。うまく咀嚼できていない部分も多いし、わかったつもりになることを著者も禁じているので、再読してからの熟考がいる。

  • 砂糖 翠

    評価できる点として、あとがきで引用されていたように多様な主張をまとめ上げていることが挙げられる。また私の関心としてサイバネティクスとイリイチを主要な論拠としていたのは面白かった。ただ事例をただ横につなげているだけのようで、あまり議論が深められていないように思われる。

  • marixtaka

    ワンワールドワールドという言葉が強く印象として残る。世の中は多元性を認めなければと躍起になっているけれど、そもそも認める認めないに関わらず、既にこのように存在しており、ただ目を開いて受け止めればいいだけなのにね。

  • doji

    複雑化し続ける社会のシステムによって分断させられたひとびとを、ひとつの未来に放り込むようなデザインではなく、分岐した世界の未来を提示すること。そういった意味合いでの多元世界の構想にはとても納得感があった。とはいえ抽象的な議論が多いため読み下すのには再読が必要だと思う。存在論的デザインに関する著作の翻訳も今後期待したい。

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