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ISBN 10 : 4003360443
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「すべての人間は、生まれつき、知ることを欲する」という一文から始まる本書を読む者は、師プラトンの説に対するアリストテレスの激烈な批判に目を見張らされるだろう。ここには、「真理も友もともに敬愛すべきであるが、友より以上に真理を尊重するのが、敬虔な態度である」といういかにも哲学者らしい彼自身の言葉の実践があるのである。
目次 : ディナミスにおける存在(可能的存在)とエネルゲイアにおける存在(現実的存在)について。まず、本来の意味でのディナミス、すなわち運動の能力としてのそれ。能動的な能力と受動的な能力。能力とその欠除態。/ 非理性的な能力と理性的な能力。理性的な能力は反対のものどもの両方に関係しうるが非理性的な能力は一方的である。/ 能力(可能性)を否定するメガラ学徒の逆説に対する反論。そこから、つぎに、新たな意味でのディナミス、すなわち現実活動・現実態としてのエネルゲイアに対する可能力・可能性・可能態としてのディナミスについて。/ 無能である、不可能である、能がある、可能である、等々について。/ 能力・可能性の獲得方法と可能性・可能態の現実化される諸条件について。/ エネルゲイアに対するディナミス(可能性・可能態)。エネルゲイアの二義、すなわち運動とし現実活動としてのそれと完了的な現実態(エンテレケイア)と同義的なそれとについて。/ どのような場合に或るものは他のものの可能態であり質料であるか。/ 現実態は、その説明方式においても、時間的にも、またその本質においても、可能態より先である。永遠的・必然的な実体は可能態において存することなく、永遠的な運動にもたんなる可能性は存しない。/ 善の現実態は善の可能態より優り、悪の現実態は悪の可能態より劣る。幾何学的定理は現実化によって発見される。/ 真としての存在。非複合体および複合体の真と偽について。〔ほか〕
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