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茶匠と探偵(仮)

アリエット・ド・ボダール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801920385
ISBN 10 : 4801920381
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
大島豊 ,  

Content Description

星々は語らない。淡く見えるとも強く輝く――

探偵と元軍艦の宇宙船がコンビを組み
深宇宙(ディープ・スペーシズ)での事件を解決する表題作の他、
異文化に適応しようとした女性が偽りの自分に飲み込まれる「包嚢」、
宇宙船を身籠った女性と船の設計士の交流を描く「船を造る者たち」、
少女がおとぎ話の真実を知る「竜が太陽から飛びだす時」。
“アジアの宇宙”であるシュヤ宇宙を舞台に紡ぐ全9篇。
現代SFの最前線に立つ作家、日本初の短篇集。

【収録作品一覧】
「蝶々、黎明に墜ちて」(“Butterfly, Falling at Dawn”)

「船を造る者たち」(“The Shipmaker”)
2010年度英国SF協会賞最優秀短篇部門受賞

「包嚢」(“Immersion”)
2013年度ネビュラ賞短篇部門受賞、ローカス賞最優秀短篇部門受賞/2012年度英国SF協会賞最優秀短篇部門最終候補、
2013年度ヒューゴー賞最優秀短篇部門候補、2013年度シオドア・スタージョン記念賞候補

「星々は待っている」(“The Waiting Stars”)
2014年度ネビュラ賞ノヴェレット部門受賞/2014年度ヒューゴー賞最優秀ノヴェレット部門候補、
2014年度ローカス賞最優秀ノヴェレット部門候補

「形見」(“Memorials”)
2015年度ローカス賞最優秀ノヴェレット部門候補

「哀しみの杯三つ、星明かりのもとで」(“Three Cups of Grief, by Starlight”)
2015年度英国SF協会賞最優秀短篇部門受賞、2018年度イグノータス賞翻訳短篇賞受賞/2016年度ローカス賞最優秀短篇部門候補、2016年度ユージイ・フォスター記念賞候補

「魂魄回収」(“A Salvaging of Ghosts”)
2017年度ローカス賞最優秀短篇部門候補

「竜の太陽から飛びだす時」(“The Dragon That Flew Out of the Sun”)

「茶匠と探偵」(“The Tea Master and the Detective”)
2019年度ネビュラ賞ノヴェラ部門受賞、2019年度英国幻想文学大賞ノヴェラ部門受賞
/2019年度ヒューゴー賞最優秀ノヴェラ部門候補作、2019年度ローカス賞最優秀ノヴェラ部門候補作、
2019年度世界幻想文学大賞最優秀ノヴェラ部門候補作

【著者紹介】
アリエット・ド・ボダール : 1982年生まれ。2006年から執筆を開始。2007年から現在に至るまで書き続けている“シュヤ宇宙”シリーズは高い評価を受け、ネビュラ賞、ローカス賞、英国SF協会賞など多くの賞を受賞した。母語はフランス語だが、作品はすべて英語で発表している。原稿はまず万年筆で紙に書くのが習慣。フランスのパリ在住

大島豊 : 東京生。10年余の出版社勤務の後、フリーの翻訳、執筆業。SF、ファンタジィ、アイルランドをはじめとするヨーロッパの伝統音楽に親しむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    「蝶々、黎明に堕ちて」は単純な痴話喧嘩による殺人事件と思いきや…の真相が遣る瀬無い。戦争の記憶に苛まれながらも喪った人の思い出の為に覚え続けなければならない者。今も疎外を現すコミュニティに馴染む為に縁を捨て去った者。自分の大切な記憶も人にとっては慰み物にしか捉えられないという事実から得た絶望の言葉が哀しすぎる。一方で「船を造る者たち」でイメージがガラリと変わる。何故なら、妊婦が戦艦を産むからだ!自分すら損ない、子の無事の確約できない難産で戦艦を産もうとしたズキトルも葛藤しながらも手助けしたキアンも母だった

  • 星落秋風五丈原

    龍のグリオールシリーズ(ちなみに続編も出るよ)を出した竹書房から、今までにない設定のSF短編集が登場。まあ中身が縦書きなのに堂々と横書きの表紙ってのも珍しいよね。茶匠影子の元に、これからあるものを深宇宙に回収しに行くため、ロン・チャウが茶の調合を頼みに来る。深宇宙に辛い過去を残してきた影子は、薬中毒が疑われるロンのために深宇宙に同行を願い出る。目当てのものを見つけることができたロンだが、実は本当にロンが知りたいことはその先にあった。著者の日本での初短編集なので受賞歴のあるもの優先で選んだそうだ。

  • サケ太

    ベトナム文化をベースにしたSFとは新鮮。オリジナルなSF世界に少し戸惑うが、それらを切り抜けた先の表題作『茶匠と探偵』が楽しくなるので安心してほしい。どんな文化のどんな世界にいようと、人の営みは存在する。表題作は続編が読みたくなる。

  • 宇宙猫

    ★★★ 全体的に面白かったけど、名詞に最初はカタカナ多目だったのが、漢字が増えて読みにくくなった。漢字は日本語のイメージで取ちゃうから、内容とずれて脳内衝突がおこるから苦手。設定も良く分からないから更に共感し辛らかった。説明が後じゃなく前にあったらよかった。「星々は待っている」船に乗せる機械と融合した子供を産む事に”生む機械”って言葉がよぎったが、この作品で家族として愛される存在であるために人が生むんと納得。合理性より家族の結びつきで船を守るということか。「茶匠と探偵」は楽しかったので、続編でてほしい。D

  • マッピー

    シュヤ宇宙という、独自の世界を舞台にしているが、それぞれの作品に関連性はない。アジアを彷彿させる大家族主義、先祖崇拝、長幼の序、親孝行、輪廻転生、観音信仰等、私たちにも身近なそれらが、彼らの日常に深く影響を与えている。人々は死んでも、その記憶はデータ化されその多くは子どもに受け継がれる。私たちの住む世界との最大の違いといえば、宇宙船は船魂を持って、人間の女性から生まれてくること。そういう世界のあれこれ。世界についての細かな説明は特にないので、読みながら少しずつ知ることになる。それが楽しい。

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