アラー・アルジャリール / ダイアナ・ダーク

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シリアで猫を救う

アラー・アルジャリール / ダイアナ・ダーク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065210741
ISBN 10 : 4065210747
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「世界一危険な道」。アレッポの戦いの間、カステロ・ロードはメディアからそう呼ばれていた。電気技師アラー・アルジャリールは、このカステロ・ロードを仕事場に、負傷した人々の救助活動をおこなうと同時に、住民が避難したあと取り残された猫たちの保護を始める。戦渦の中、人や動物を助ける彼の姿は、世界中の心ある人々を動かし、やがてシリア初の猫サンクチュアリの創設につながっていく―。現在もなおシリア国内で活動を続ける一市民の、生の声を伝える迫真の記録。

目次 : プロローグ/ 第1章 戦争はどのように始まったか/ 第2章 アラー救急車/ 第3章 アレッポのキャットマン/ 第4章 破綻した戦争/ 第5章 戦火の下で/ 第6章 包囲下の日々/ 第7章 退避/ 第8章 みんなのサンクチュアリ/ 第9章 さまざまな動物たちを保護する/ 第10章 ニューノーマル/ エピローグ 未来に待ち受けているもの

【著者紹介】
アラー・アルジャリール : 1975年、シリア・アレッポに生まれる。電気技師だったが、内戦が始まってからは自分の車を救急車として使い、負傷した人々や取り残された動物たちの救助活動を開始。「エルネスト・サンクチュアリ」という施設を作って多くの猫を保護し、「アレッポのキャットマン」と呼ばれている

ダイアナ・ダーク : 1956年、イギリス・ロンドン生まれ。オックスフォード大学でアラビア語を学び、現在は作家、中東文化専門家、キャスターとしても活躍中

大塚敦子 : 1960年、和歌山市生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。パレスチナ民衆蜂起、湾岸戦争などの紛争取材を経て、現在は人と自然や動物との絆などについて執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • みかん🍊

    シリアで戦禍の中猫を救うために活動している「アレッポのキャットマン」のノンフィクション、過去の話ではなくこの10年の話、恥ずかしながらこんな状況とは知らなかった、愚かな戦争の犠牲になるのは罪のない一般市民と弱い子供と動物、生きるか死ぬかの時にペットの面倒まで見られないそんな人間たちの中、取り残された猫を助けるため命がけで救助活動するアラー、敵国ではなく自国の人間を攻撃し殺戮するとは信じられない、歴史ある街を破壊し沢山の人や動物を殺す戦争が現代でも尚燻り続けているこの現実を知らなければならない。

  • こみっくま

    なんという人だ!ああ、もうなんて人なんだ。このアラーって人は!シリアのアサド政権、そして民主化を求める反体制派。各々を擁護する国々の勝手な行いが招いた激戦は恐ろしい程の地獄絵図だった。その最たる被害者は何の罪もない国民、特に弱者の子どもや動物だ。いつ落命してもおかしくないのに自分の事などどうでもいい、シリアの人達を動物達を助けたいと言い切る。財産を投げうち自前の救急車を駆って救助。更に棄てられた猫達までも保護して世話をするなんて。ただただ頭が下がる。「人への情けを持つ者は、生あるすべてのものに情けを持つ」

  • たまきら

    歴史で勉強した世界最古の歴史を誇る町の一つ、アレッポ。世界遺産にも指定されているこの町が内戦で荒廃していくなか、国外に脱出せずけが人を、そして苦しむ猫を助ける電気技師の男がいた…。いま、この瞬間死ぬかもしれない。そんな毎日を7年間も送り、何度も何度も苦しい思いをしているのに、トルコに滞在後も彼はまたシリアへ帰国し、今日も猫を、子供を、傷ついた動物たちを世話しています。なぜここまで人間は暴力的になれるのだろう?淡々と描かれる恐ろしい破壊と殺戮の日々を読みながら、人間の愚かさと崇高さに圧倒されました。

  • k sato

    慈悲の銃弾は、政府による動物と市民への暴虐でしかない。シリア・アレッポの内戦下で、猫の保護活動に従事するアラー。その活動を取材した本書は、内戦が如何にばかげた惨劇であったかを物語っている。地獄よりもっとひどい場所で、どんなに爆撃が激化しようとも、猫たちの側を離れなかったアラー。動物たちの怪我を治せない状況にあっては、小さな額に慈悲の銃弾を撃ち込むこともあった。彼の決断に私の思考が停止した。「人への情けを持つ者は、生あるすべてのものに情けを持つ」。犠牲者には動物、建造物も含まれることを忘れてはならない。

  • ののまる

    砲弾で破壊された瓦礫の中から猫を救う「キャット・マン」。そして子どもと動物のための“サンクチュアリ”を建設して、傷を癒やし続ける。戦争はいつも一番弱い立場(子どもや動物)に甚大な被害をもたらす。福島原発の避難地域に置き去りにされて餓死していった動物たちと同じだ。シリアで、もともと猫に対する偏見や虐待(特に黒猫)があるのは驚きだったけど(コロナが猫から感染するというフェイクニュースで、さらにいま猫を捨てる人が多くなっている)、愚かな人間の行為の中で、キラリと光る同じ人間の輝き。

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