記録を残さなかった男の歴史 ある木靴職人の世界1798-1876

アラン・コルバン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784894341487
ISBN 10 : 4894341484
フォーマット
出版社
発行年月
1999年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
20cm,425p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • CCC さん

    後世視点だと逆転してしまうけれど、たぶんこれが歴史の本道なのだろうなと思う。何者にもならなかった木靴職人ピナゴの伝記。ピナゴの生きた近代フランスの村の実態は伝わってきた。しかし記録の不足から推測で埋めるしかないところや、数歩、その個人には届かない領域も多かった。そこからさらに踏み込むと、おそらく文学になるのだろう。

  • 袖崎いたる さん

    アナール学派の泰斗として知られるお人。感性の歴史学を謳い文句にし、社会史を描くにも大雑把なストーリーを以下は描いてお仕舞いにするのではなく、個々の感性の場面をピックアップするスタンス。驚くなかれ、本書で取り上げんとする人物は何も名声を残さなかった無名の人間なのだ! 「もったいぶって個人的な痕跡を残そうとした人間たち全てに対して、非常な反感を抱いていた。」……これがメインターゲットにされている木靴職人。コルバンは名のある人物にばかり照明される歴史学に辟易していたのだな、うん。まさに知られざる歴史のロマン。

  • ヤヨネッタ さん

    昔のヨーロッパ風の「平凡な村・平凡な人」を創作で描くときに役立つのでは?と手にとってみました。具体的な描写が多くて想像の助けになると思います。18世紀末から19世紀にかけてのフランスの田舎での風景、仕事、ご近所トラブル、戦争や選挙など、可能な限り細かく描写されているので読み終わった頃には木靴職人ピナゴさんが身近に感じられる程です。難しいので2回読みましたが、何度読み返しても発見が多い本だと思います。

  • めぐりね さん

    ピナゴという靴職人の「記録を残さなかった人間の記録」というよりも、記録を残さなかった人間の生きたであろう世界を再構成した著作である。これまでの歴史学において、個人が登場するのはその個人が自伝などを書き残した場合、もしくは、裁判記録などに固有名詞が現れる場合のみであった。本書は、「記録を残さなかった人間」に焦点を当て、その人間が生きた世界の再構成、言い換えるならば、ピナゴが感じたかもしれないことを追体験し、彼が生きた世界を再構成したのである。

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人物・団体紹介

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アラン・コルバン

1936年フランス・オルヌ県生。カーン大学卒業後、歴史の教授資格取得(1959年)。リモージュのリセで教えた後、トゥールのフランソワ・ラブレー大学教授として現代史を担当(1972‐1986)。1987年よりパリ第1大学(パンテオン=ソルボンヌ)教授として、モーリス・アギュロンの跡を継いで19世紀史の

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