マルタからのクリスマス〜ジローラモ・アボス作品集
18世紀のマルタ共和国で活躍した作曲家ジローラモ・アボスは2015年に生誕300年を迎えます。これを記念して、2015年の1月に行われた「ヴァレッタバロック音楽祭」ではアボスのマニフィカトの演奏が行われ、その偉業を讃えたのです。
彼はマルタで生まれ、レオナルド・レオとフランチェスコ・デュランテに師事。1756年にロンドンのイタリア劇場のディレクターとなり、1757年にイタリアに教師として戻ります。14作のオペラを作曲し、また1758年からは素晴らしい教会音楽をいくつか作曲しましたが、現在ではその名前はほとんど知られていません。しかし、彼の作品の美しさを見抜いた音楽学者リチャード・ディヴァルらがこれらを編集し、演奏可能にしたのです。この魅惑的な音楽をぜひお楽しみください。(cpo)
【収録情報】
アボス:
● ほむべきかな、主イスラエルの神
● マニフィカト
● 2群の合唱のためのミサ曲
マリ・ド・ヴィユトレイ(ソプラノ)
ツェー・ブラウン(メゾ・ソプラノ)
ミリアム・アルボウズ(ソプラノ)
ジョージ・プーリー(テノール)
マウロ・ボルジョーニ(バリトン)
ケルン・アカデミー
マイケル・アレグザンダー・ウィレンズ(指揮)
録音時期:2015年
録音方式:ステレオ(デジタル)