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比較歴史制度分析 上 ちくま学芸文庫

アブナー・グライフ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480510112
ISBN 10 : 4480510117
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

中世後期、ヨーロッパは商業の復活を迎えた。そこにはどのような制度的基盤があったのか。本書はこの問題に、ゲーム理論に基づく制度分析という新しい方法を用いて取り組んだ。著者は「制度」を、ルール・予想・規範・組織が相互に関係したシステムで、人々の行動に一定の規則性を与えるもの、と考える。マグリブ貿易商、ハンザ同盟、都市国家ジェノヴァなどを対象に、史料に基づいて制度のゲーム理論的モデルを構築し、制度の安定性と機能、そして制度変化の可能性を分析する。上巻には、「第1部 準備」から「第3部 歴史的過程としての制度のダイナミクス」の第8章までを収録。

目次 : 第1部 準備(イントロダクション/ 制度と取引)/ 第2部 均衡状態にあるシステムとしての制度(自律的秩序による契約履行制度:マグリブ貿易商の結託/ 国家の触手から所有権を守る:商人ギルド/ 内生的な制度とゲーム理論分析)/ 第3部 歴史的過程としての制度のダイナミクス(内生的制度変化の理論/ 制度の軌跡:過去の制度は現在の制度にどのような影響を及ぼすか/ 国家の建設:ジェノヴァの興亡)

【著者紹介】
アブナー・グライフ : 1955年、テルアビブ生まれ。1981年、テルアビブ大学卒業。1989年、ノースウェスタン大学博士課程修了。Ph.D(経済学)。現在、スタンフォード大学経済学部教授。比較歴史制度分析という新しい研究方法を提唱し、経済史や経済開発における制度の役割について研究を行っている

岡崎哲二 : 1958年生まれ。現在、東京大学大学院経済学研究科教授

神取道宏 : 1959年生まれ。現在、東京大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 人生ゴルディアス

    中世後期のマグリブ交易商たちの信用制度から、ヨーロッパにおける経済発展との違いをゲーム理論の観点から分析する……とのことで超面白そうと思って読んだが、非常に論理的な話に終始する場面が多く眠かった。あと、仮定が合理的過ぎて「一万円札を拾わないタイプ」の議論に感じた。読んでて強く想起するのは大規模オンラインゲームの経験で、同じゲームでもサーバーが異なると時間発展の後に社会的ルールが大きく異なるものになることをこの人たちは説明できない気がする。ゲーム理論を歴史に用いるのは無理なのではないかと本書を読んで思った。

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