アナトール・ル・ブラーズ

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ブルタ-ニュ死の伝承

アナトール・ル・ブラーズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784894346857
ISBN 10 : 4894346850
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

かつてのケルト人のように死に対する旺盛な好奇心をいまだ最も完全な形で保っているブルトン人。「死者」と共に生きるブルターニュの人々の豊穣な世界。ブルトン語で聞書きした第1級の作品の全訳。

【著者紹介】
アナトール・ル=ブラース : 1859年4月2日、フランス、コート・デュ・ノール県(現コート・ダルモール県)サン・セルヴェに生まれる。カンペールで高校教諭を勤めたのち、レンヌ大学文学部で教鞭をとる。1898年、ブルターニュ地域主義連合(URB)の発足に尽力し、議長に就任。アメリカ、イギリスで頻繁に講演を行なった。1914年、フランス政府よりレジオン・ドゥヌール・オフィシエ勲章を授かる。1926年3月20日、白血病により南仏マントンで死去。1928年7月、遺灰がトレギエに運ばれ、ギンティ川を見下ろす「詩人の森」の記念碑に納められる。バス・ブルターニュ各地の民間伝承を収集し、本にまとめると同時に、自身も詩や小説を数多く執筆した

後平澪子 : 翻訳家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業、同大学修士課程修了。パリ第三大学博士課程中退。フランス大使館産業技術広報センター勤務を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 松本直哉

    フランスの北部に突き出たブルターニュ半島の辺境性は東北や沖縄に似て、独自の民族・言語・風習をもち、中央集権の桎梏からつねに自由であろうとしてきた。海が近く水難事故との縁が深いことも、死を身近に感じる彼らの世界観と関係があるだろう。東北の地が恐山や遠野物語や津波の霊の伝説を生んだように、ブルターニュにもまた死者にまつわる伝承が数多く伝えられた。本書はこの地の出身の著者がそれらを丹念に聴きとり書き留めた記録であり、彼らにとっての死は畏怖ばかりでなく親愛の対象でもあることがそこから感じられる。

  • maja

    ブルターニュ地方で民俗学者の著者が採録した1923年版全訳。生と死のあいまいなところをひょいと暖簾をくぐって次の間にいくように、さまざまな語り口で広がっていく死にまつわる世界。地方文化を独自に保持するこの地方の、素朴で敬虔な人々の暮らしが思いのほか身近に覗えるのが興味深くておもしろかった。風土と精神世界の関係性、ここでは誰もが不思議な事象に出会うという「人々の欲するまま、あるいは恐れるままに想像力が働く・・」(序文P42より抜き出し)図書館他館取り寄せで読了。

  • ワッピー

    キリスト教の死生観とケルト的来世観の融合がブルターニュ地方に豊かな「死の伝承」を生んだということでしょうか。近世以前の日本でもきっとこのように死や異界と非常に近い生活があったのではないかと感じました。

  • 花林糖

    ル=ブラースがブルターニュ地方のブルトン人(ケルト民族)の口伝を集めたもの。フランス版「遠野物語」。図書館で借りて読み始めたら、好みど真ん中で即購入し時間をかけて読了。(6月24日から5ヶ月)

  • Fumitaka

    キリスト教的な世界観が定着しているにもかかわらず主流派とは別のおまじない的な世界観もまた生き残っているという点では、ポーランドやロシアとかを思い出さなくもない。「サン・ミシェル・アン・グレーヴの十字架が沈んだときに世界の終わりが来る」って話が好きですね。僕はフランス語の授業を体系的に受けたことがないんですが、« Trugaré »(ありがとう)とかは明らかに違っている。しかし原聖先生の『〈民族起源〉の精神史』とかにもある通り、残念ながらあまりブレイス語は有効に保護されていないらしいのが残念なところである。

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