Books

ポール・トーマス・アンダーソン ザ・マスターワークス(仮)

アダム・ネイマン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784866471556
ISBN 10 : 4866471557
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世界三大映画祭を制した若き巨匠P・T・アンダーソンのすべてが一冊に。

日本劇場未公開の監督デビュー作『ハードエイト』から、ポルノ映画産業の内幕を描き、その名を一躍スター監督の座に押し上げたヒット作『ブギーナイツ』、“21世紀の『市民ケーン』”とも称される『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、トマス・ピンチョン原作の『インヒアレント・ヴァイス』、そして名優ダニエル・デイ=ルイスを再び主演に迎えた最新作『ファントム・スレッド』まで完全網羅。
卓抜のショットで観客を魅了する映画作家ポール・トーマス・アンダーソンの傑作(マスターワークス)を読み解く。

■名場面スチール/描き下ろしイラスト/映画ポスターなど豊富なビジュアル300点&PTAの共同制作者たちのインタビューも収めた豪華決定版。

「カメラがプールに入る瞬間にカットしていると思われているが、そうではないんだ。私たち――グリップのジョーイ・ディアンダと私――は水中マウントを取り付けたカメラを持って、実際にプールに飛び込んでいるんだよ。少し経ってから水面ぎりぎりのところにカメラを出して、ショットを続けるようにしてね」
――ロバート・エルスウィット(撮影監督)、『ブギーナイツ』のプールの場面について

「その場面についてあとでポールに尋ねたとき、私は「あなたは知っていたはずだけど、この場面には終わりがないと感じたわ」と言いました。彼は「君の言うとおり。こうしたことが起こるのを期待していたから、明確な終わりはあえて書かなかったんだ」と答えました。こういうところがポールの天才的なところだと思います」
――ヴィッキー・クリープス(俳優)、『ファントム・スレッド』でのアドリブについて

■序文は、米インディペンデント映画界で大注目のジョシュ&ベニー・サフディ(『グッド・タイム』『アンカット・ダイヤモンド』ほか)。

「私は10代の若者で、フィリップ・シーモア・ホフマンが演じる件の場面(「僕は大バカ(fuckin' idiot)だ!」)を繰り返し見たのを覚えている。私はビデオでその場面を見て――その場面だけを何度も繰り返して見て――その意味を「理解」しようとしていた。そこには、「ハリウッド・スタイル」で語られた映画のなかに、普遍的な人間性の表現があった。それは深い人生経験を感じさせる表現だった。とても26歳の若者が作った映画とは思えなかった」
――ジョシュ&ベニー・サフディ

■コラム「PTAのムービー・コレクション」では、ロバート・アルトマン、マーティン・スコセッシなど、P・T・アンダーソンに影響を与えた過去作品との関係をひも解く。

■レディオヘッドやハイムほか、PTAが監督したミュージック・ビデオも紹介。

《目次》
序文(文=ジョシュ&ベニー・サフディ)
イントロダクション

第1章『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
第2章『ザ・マスター』
第3章『インヒアレント・ヴァイス』
第4章『ブギーナイツ』
第5章『ハードエイト』
第6章『マグノリア』
第7章『パンチドランク・ラブ』
第8章『ファントム・スレッド』

『JUNUN(ジュヌン)』&ミュージック・ビデオ

インタビュー
ジョアン・セラー(プロデューサー)
ディラン・ティチェナー(編集技師)
ロバート・エルスウィット(撮影監督)
ジョニー・グリーンウッド(音楽)
ジャック・フィスク(美術監督)
マーク・ブリッジス(衣装デザイナー)
ヴィッキー・クリープス(俳優)


《著者情報》
アダム・ネイマン
批評家、著述家、講師。トロント大学でシネマ・スタディーズを教え、シネマ・スコープ誌の寄稿編集者を務める。ザ・リンガー(ウェブサイト)、サイト・アンド・サウンド誌、リトル・ホワイト・ライズ誌に映画評を寄稿。著書にIt Doesn't Suck: Showgirls (ECW Press, 2014)、The Coen Brothers: This Book Really Ties the Films Together (Abrams, 2018)などがある。妻ターニャと娘リーアとともにトロント在住。

井原慶一郎(イハラケイイチロウ)
翻訳
鹿児島大学教授。専門は英文学、表象文化論。著書に映画学叢書『映画とイデオロギー』(共著、ミネルヴァ書房、2015年)、訳書にアン・フリードバーグ『ヴァーチャル・ウィンドウ/アルベルティからマイクロソフトまで』(共訳、産業図書、2012年)、トッド・マガウアン『クリストファー・ノーランの嘘/思想で読む映画論』(フィルムアート社、2017年)、チャールズ・ディケンズ『ドクター・マリゴールド 朗読小説傑作選』(幻戯書房、2019年)などがある。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • コットン

    今気になる監督の一人のポール・トーマス・アンダーソンについて書かれている(自分は『ファントム・スレッド』しか観ていないが…)。写真が豊富なのと末尾の7人へのインタビューが良い。『ファントム・スレッド』の主演女優ヴィッキー・クリープスのインタビューもありスッピンでの演技などの監督とのやり取りやアドリブをしたときの共演者の反応など面白い。他の映画も機会があれば見てみたい。

  • TMHR ODR

    電子書籍としてはスーパー読みにくく苦労し時間がかかったが、内容はとても面白く、自分の映画の見方の解像度が一段上がったぞ!という感覚を持てた。『ブギーナイツ』しかPTA作品を観ていなかったが以前から気にはしており、この本を読みつつ過去の長編を全て観た。PTA作品の中の時系列で作品を並べ評して行くのがとても面白い。特に最も近作で映画としてのクオリティが最高潮の域になっている『ファントム スレッド』のヒロイン、ヴィッキー クリープスのインタビューは、PTA演出の真髄を語っているようで、読みながらゾクゾクした。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items