アセモグル & ロビンソン

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国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源 ハヤカワ ノンフィクション

アセモグル & ロビンソン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152093844
ISBN 10 : 4152093846
フォーマット
出版社
発行年月
2013年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
360p;20

内容詳細

『銃・病原菌・鉄』のジャレド・ダイアモンド、ノーベル経済学賞の歴代受賞者が絶賛する全米ベストセラー!

「本書はじつに読ませる。一気に読み終えずにはいられない。何度も繰り返しこの本をひもとくことになるはずだ」
――ジャレド・ダイアモンド(ピュリッツァー賞作家。『銃・病原菌・鉄』、『文明崩壊』、『昨日までの世界』ほか)


「このきわめて読みやすい本は、専門家にも一般読者にも同じく歓迎すべき知見を提供してくれる」
――フランシス・フクヤマ(『歴史の終わり』ほか)


「いまから2世紀後、わたしたちの曾曾……曾孫がアダム・スミスの『国富論』と同じように、本書を読んでいることだろう」
――ジョージ・アカロフ(2001年度ノーベル経済学賞受賞者)


世界にはなぜ豊かな国と貧しい国が存在するのか? ノーベル経済学賞の歴代受賞者が絶賛する全米ベストセラー。


上記の問いに答える鍵は、地理でも、気候でも、文化でも、あるいは為政者の無知でもない。問題なのは政治・経済上の「制度」なのだ。ジョン・ベイツ・クラーク賞を受賞したMIT教授のダロン・アセモグルと、気鋭のハーバード大学教授ジェイムズ・A・ロビンソンが、15年に及ぶ共同研究の成果をもとに国家の盛衰を決定づけるメカニズムに迫る。本書から明らかとなるのは――


・メキシコとアメリカの国境で接する2つのノガレス、韓国と北朝鮮、ボツワナとジンバブエ ---これほど近いのに発展の度合いに極端な差があるのはなぜなのか?
・現在の中国はこのまま高度成長を続け、欧米や日本を圧倒するのか?
・数十億人の人々を貧困の連鎖から脱出させる有効な方法はあるのか? etc.


古代ローマから、マヤの都市国家、中世ヴェネツィア、名誉革命期のイングランド、幕末・明治期の日本、ソ連、ラテンアメリカとアフリカ諸国まで、広範な事例から見えてくる繁栄と衰退を左右する最重要因子とは? 21世紀の世界を理解する上で必読の新古典、待望の邦訳。


解説/稲葉振一郎


■著者紹介
ダロン・アセモグル Daron Acemoglu
マサチューセッツ工科大学(MIT)エリザベス&ジェイムズ・キリアン記念経済学教授。トルコ出身。英国ヨーク大学卒業後、1992年にロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で博士号を取得。研究分野は政治経済学、経済発展、経済理論など多岐にわたる。40歳以下の若手経済学者の登竜門とされ、ノーベル経済学賞にもっとも近いと言われるジョン・ベイツ・クラーク賞を2005年に受賞。


ジェイムズ・A・ロビンソン James A. Robinson
ハーバード大学デイヴィッド・フローレンス記念政治学教授。英国出身。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)卒業後、1993年にイェール大学で博士号を取得。主たる研究分野は政治経済学と比較政治学、経済発展と政治発展。ラテンアメリカとアフリカの世界的に著名な専門家で、ボツワナ、モーリシャス、シエラレオネ、南アフリカなどで研究活動を行なっている。




【著者紹介】
ダロン・アセモグル : マサチューセッツ工科大学(MIT)エリザベス&ジェイムズ・キリアン記念経済学教授。トルコ出身。英国ヨーク大学卒業後、1992年にロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で博士号を取得。研究分野は政治経済学、経済発展、経済理論など多岐にわたる。40歳以下の若手経済学者の登竜門とされ、ノーベル経済学賞にもっとも近いと言われるジョン・ベイツ・クラーク賞を2005年に受賞

ジェイムズ・A.ロビンソン : ハーバード大学デイヴィッド・フローレンス記念政治学教授。英国出身。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)卒業後、1993年にイェール大学で博士号を取得。主たる研究分野は政治経済学と比較政治学、経済発展と政治発展。ラテンアメリカとアフリカの世界的に著名な専門家で、ボツワナ、モーリシャス、シエラレオネ、南アフリカなどで研究活動を行なっている

鬼沢忍 : 翻訳家。1963年生まれ。成城大学経済学部経営学科卒。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • syota さん

    国王や独裁者、少数の特権階級が決定権を握っていると、自己の権力や既得権を守るために現状を変えようとする動きを徹底的に弾圧する。大きな利潤を生む活動(貿易、専売事業など)はすべて自分たちが独占し、新規参入を許さない。その結果経済は停滞し、国の富は時がたつにつれ少数の特権階級に集約され、大多数の国民はどんどん貧困に陥っていく。歴史上大部分の国が衰退した原因はこれだとして、様々な具体例を上げている。産業の持続的発展や衰退に関しては極めて説得力のある理論だ。ただ、これで国家の衰亡を全て説明しようとするのは疑問。→

  • フジマコ さん

    気候的、人種的にも大差がなくしかし豊かな国と貧しい国がある。その違いはなんだろう?この本のテーマである。よく似たテーマの本がJ.ダイアモンドの「銃、病原菌、鉄」だ。ダイアモンドは豊かな地域と貧しい地域の違いを地理説で説明した。宗教風習の違いで説明した学者もいる。この本はそれら何れも否定する。収奪的な政治制度と包括的なそれとの違いが豊かな国と貧しい国を分けると言う。富の配分が一部の権力者を中心に行われる国は貧しい国へ移行し、平等だと豊かな国へ移行するのだと。日本や中国のことを考えてしまう…下巻が楽しみだ。

  • 赤星琢哉 さん

    これはむちゃくちゃ面白い。そして勉強になる。繁栄する国家と衰退する国家は何が違うのか。繁栄には包括的な政治・経済制度が必要で、国民の財産権を堅持し、投資をするインセンティブを与え、イノヴェーション促進し、創造的破壊を受け入れる体制が必要だ。ということがひたすら、様々な歴史を題材にして説明(証明)している。国家に限らず、会社、運営するサービスなど、人が集まるグループ全てに共通するテーマだと思う。経営者、起業家は必ず読んでもいい本な気がする。下巻も楽しみ。

  • tama さん

    他市図書館からのお取寄せ本 読むキッカケはオイコノミアで紹介されたから。結構面白い。ジャレド・ダイアモンドが「役に立たない理論」で引き合いに出されてる。お気の毒です。で、多元的政治制度下の中央集権で包括的経済制度がないと一時繁栄しても必ず衰退するという論をいろんな事例を使って説いてます。ソ連は絶対主義で収奪経済だったのかぁ、知らなかったわ。そういう説明されるとそうかって思うなぁ。上記理由でソマリアはこれからも繁栄は出来そうにない例に挙げられてる。高野秀行怒るかな?さて下巻のお取寄せ手続きしよう。

  • 俊 さん

    国家が繁栄・衰退する原因は地理や文化、無知ではなく、政治、経済の「制度」にあるのだと著者は述べる。制度が包括的(政治では権力が国民に広く分散した、経済では財産権や経済的機会が保証された)制度であれば経済的インセンティブが生じて国家は繁栄し、その逆の収奪的制度であれば創造的破壊とイノベーションの欠如、政情不安等の理由により衰退するという。その論拠の具体例でイギリスやソ連、古代ローマにコンゴ等の国家を挙げ、それぞれの繁栄、衰退の経緯を平易に説明している。

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