Ireland Choral Works, Moeran Choral Works : G.Parris / The Carice Singers, D.O.Norris(P)

アイアランド、モーラン:合唱作品集

大編成の交響曲や管弦楽曲などはあまり好まず、もっぱら室内楽とピアノ曲を愛し、幻想的な作品を多く残したアイルランド系イギリスの作曲家ジョン・アイアランド。そんな彼が愛したもう一つの分野が合唱曲でした。なかでも「パートソング」(アマチュアでも歌えるようなシンプルな合唱曲)の形式はアイアランドを魅了したようで、数多くの珠玉の作品が書かれています。
　もう一人のアーネスト・ジョン・モーラン[1892-1950]は、最近日本でも注目が高まってきた作曲家です。彼の作品も、イギリス民謡に根ざした素朴な作風で書かれていますが、アイアランドの曲よりは喜怒哀楽の感情表出が豊かであり、ここで聴ける作品も、エリザベス朝のマドリガルの様式を模した、凝った声部と旋律が特徴的です。同じ歌詞に付された曲の聴き比べ(トラック5と18)も面白いでしょう。(輸入元情報)

【収録情報】
● アイアランド:子守歌(1912)
● アイアランド:もう泣かないで、悲しみの泉(1909)
● アイアランド:微笑みの歌(1910)
● アイアランド:穏やかな西風(1890頃)
● アイアランド:春、甘い春(1908)
● アイアランド:5月は彼の特別な時((1913)
● アイアランド:キューピッド(1912頃)
● アイアランド:喜んで私は音符を変えよう(1921)
● アイアランド:トワイライトナイト(1922)
● アイアランド:しなくてはならない(1936-37)
● アイアランド:丘(1953)
● アイアランド:変わらぬもの(1942)
● アイアランド:彼らは私に語った、ヘラクレイトス(1925)
● アイアランド:海洋熱(M.トーマス編)(1913/1989)
● アイアランド:ネプチューンの賞賛に(1911)
● モーラン:春の時の歌(1929)(緑の木の下で/川の神の歌/春、甘い春/恋は病/お嬢さん、これ以上ため息はつかないで/良いワイン/水仙は)
● モーラン:青い瞳の春(1931)
● モーラン:もう泣かないで、悲しみの噴水よ(1922)
● モーラン:フィリダとコリュドン(1939)(フィルダとコリュドン-マドリガル/春までに美は座って沐浴する-マドリガル/花は丘の上で育つ-パストラル/フィリスの恋人-エア/アマリリスは私に言った-バレ/私の心の宝物-コンツォネット/彼女が寝ている間に-エア/コリュドン、立ち上がれ-パストラル/牧草地へ-マドリガル)

　カリス・シンガーズ
　デイヴィッド・オウェン・ノリス(ピアノ)
　ジョージ・パリス(指揮)

　録音時期:2015年9月3-5日
　録音場所:オックスフォード、サマータウン、セント・マイケル・アンド・オール・エンジェル教会
　録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)