Books

日本語の奇跡 〈アイウエオ〉と〈いろは〉の発明

やまぐちヨウジ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106102448
ISBN 10 : 4106102447
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

カタカナ、ひらがな、漢字を組み合わせた、日本の類希な言葉の世界はどのように構築されたのか。空海、明覚、定家、宣長など、先達たちの苦闘を通し、かつてない視野からダイナミックに描く日本語誕生の物語。

【著者紹介】
山口謠司 : 1963(昭和38)年長崎県生まれ。大東文化大学文学部准教授(中国文献学)。大東文化大学文学部卒業後、同大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 月讀命

    漱石の『坊ちゃん』を数えた事がある。・・?「親譲りの無鉄砲で小供の頃から損ばかりしている。・・・」漢字9文字、平仮名13文字、句読点1、こんな風に数えたら、明治の文豪でさえ平仮名が多かった。最近の文章では、カタカナも多く、数字、アルファベット、+−=?等の記号と続き、稀にα、β等のギリシャ文字、絵文字なんていうのもある。1つの国民がこんなに多くの文字を使い分け・・というか折衷させて使用する例があろうか。これらを巧みに組み合わせる事で、日本人は素晴らしい言葉の世界を創り上げてきた。この文化を大切にしたい。

  • HMax

    「いろは」と「あおうえお」の成立を中心に、奈良・平安時代の世界の流れを学べる小ネタ満載の歴史新書。戦前はカタカナを先に学んでいた。魔訶般若波羅蜜多はサンスクリット語を漢字に音で写した中国風万葉仮名。平安時代初期に万葉仮名で書かれた万葉集が読めなくなり村上天皇が解読を清原の元輔に命じた。875年(空海死後40年)に冷泉院が火事になりなんと隋ー唐にかけての王室が保有していた書物に匹敵する量の漢籍17,000巻も燃えた、これも国風文化が始まった一因。室町時代ぐらいまでは折り「をり」、織り「おり」と発音が違った。

  • kenitirokikuti

    図書館にて。日本思想史から本居宣長を読んで、そこから国学や日本語学の方に進んで本書を手にした。この著者は知らなかったが、パリやケンブリッジの東洋学を修めた人らしい。サンスクリット語の仏典が中央アジアでトルコ語系の翻訳者により漢訳される。日本や中国でも漢訳仏典をサンスクリット語の音を踏まえて読む方法が追及され、それは反対に日本語の音韻の変化を自覚させてゆく。アカサタナハマヤラワの順は浄厳『悉曇三密鈔』(1682)。ローマ字的な概念は、ずっと昔からあるんだなぁ。

  • 六点

    「んー日本語最後の謎に挑む」に続き読了。こちらでは「仮名の成立」と「合理的な発音表」の開発に重きが置かれている。配列自体に仏教的思想を込めたいろはが、字引を作ると些か引く時に面倒になるが、最初の音を読み上げていけば、比較的早く、目的の項目にたどり着く大槻文彦の『言海』はまさに革命的書物であったと思う。しかし、「を」と「お」の区別を発見し、弟子を上代特殊仮名遣の発見に導いた偉大な天才本居宣長は『ん』では頑迷な困ったおっさんに成り下がっているのだから、真、人は多面的に見なければならないのだなあと処世論的にオチ

  • うしろや

    韓国語学習者さんへ。 127ページ。『日本では革(カク)、掲(カツ)、狭(ケフ)のように語尾が「ク」「ツ」「フ」のように終わる語の音を「涅槃の音」、幸(カウ)、建(ケン)、欠(ケム)のように「ウ」「ン」「ム」で終わる語の音を「大空(たいくう)の音」と呼んでいた』。これ、パッチムですよね。 ㄱㄷㅂを涅槃の音。ㅇㄴㅁを大空の音と。漢字の読みが日本語の読みとハングル表記でちょっと違うみたいですけどパッチムは対応してる(掲は褐とか喝では?) パッチムに当たる音に名前を付けてた坊さんがいた、と。 末節の話ですが。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items