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紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱 5 角川文庫

ほしおさなえ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041114193
ISBN 10 : 4041114195
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan

Content Description

紙屋ふじさき記念館の閉館まであと半年と少し。夏休みのサークル遠足で紙の産地・東秩父と小川町を訪れたり、正月の「楮かしき」に参加したりするうちに、百花は作家だった父が民藝運動に関心を持っていたと知る。人の手が生み出すものの良さと伝え続けることのむずかしさに思いを馳せる百花。記念館の閉館イベントの準備、川越の墨流し職人とのワークショップや三日月堂との活版冊子作りの企画が進むなか、予想外の事態が。シリーズ急展開!「紙」がつなぐ優しい絆の物語、第5弾!川越と『活版印刷三日月堂』も再び登場!胸にじんわりしみわたる、あたたかな物語。

【著者紹介】
ほしおさなえ : 1964年、東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」で第38回群像新人文学賞優秀賞受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年『活版印刷三日月堂 星たちの栞』が、第5回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんごろ

    このシリーズはやっぱり温故知新を思わせる。楮かしき、墨流しなど、ついつい検索して調べてしまった。紙漉きに悲しい歴史あり。そんなことに使われるなんて思ってもいなかった。そして、紙屋ふじさき記念館にもアイツの影響が…。せっかく記念館の閉館イベント準備をしていたのに…。記念館が、こんな形で悲しいし寂しいし無念だよね。またもや三日月堂も登場して、ある程度の楽しみもあるけど、記念館閉館後の百花と一成の今後が気になる。次作がすごく気になる。ひょっとしたら、次作で完結かもしれないかな。

  • シナモン

    シリーズ5冊目。和紙に関する説明的なとこも多い気もするけど、いつもながらの丁寧な文章に読んでて心が落ち着く。大学の小冊子研究会の遠足でバスに乗るかどうかの場面で「乗っちゃいましょう。ちょっと遠回りになっても、止まっているよりは動いてるほうがいいじゃないですか。結果的に遅くなったとしても、いま動いてることが大事ですよ」という根本くんの主張、けっこう好きだな。うまくいかなくても、やってみることに意味がある。ラストに予想外の事態…ん〜ここでもコロナ…続きが気になります。

  • のぶ

    このシリーズももう5作目ですか。いつもの通りいろいろと楽しませてもらいました。冒頭で紙屋ふじさき記念館が建物の老朽化で、半年少しで閉館になる事を知らされる。どうなる事かと思ったけど、物語はいつもと変わらず進んでいく。今回も和紙との絡みで夏休みのサークル遠足で紙の産地・東秩父と小川町を訪れたり、楮(かず)かしきに参加したりするうちに、柳宗悦の民藝運動までもが話題に上がって興味深かった。和紙の製作過程もいつにもましてディープに記載されていて面白かった。記念館閉館後のこの先が気になるので次作を待ちます。

  • mariya926

    今まではゆったりと物語が進んでいましたが、今回は早送りみたいな感じを受けました。主人公が感じた事は少しで、起こった出来事を中心に進んでいる感じです。そこにコロナを絡めているので、先行きどうなるの?って感じです。記念館も閉館セレモニーも出来ずに、イベントもできない··。コロナが始まった頃の不安がそのまま写し取られていました。次回はコロナと絡めて続きそうです

  • KAZOO

    本当に今回で記念館が閉鎖されてしまいました。しばらくお休みですかね。この主人公の卒業式もなくなりましたが、様々なワークショップなどでさらに川越などとのつながりが深まっていきます。父親が民芸に対してかなり力を注ぎこんでいたことや墨流しという技法を事細かに説明してくれています。

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