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紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆 角川文庫

ほしおさなえ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041109687
ISBN 10 : 404110968X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan

Content Description

ふじさき記念館にインクメーカーとガラスペン作家による企画の相談が持ち込まれる。館長の一成から協力を頼まれた百花はそのインクとガラスペンにすっかり魅了される。商品のネーミングに悩んでいると、母から作家だった父の遺品の万年筆を渡され、自分の名前の由来が童謡「春の小川」であったことを思い出す。それをヒントに商品名が決定し大きく進みだすが、またしても一成のいとこ・浩介による本社営業部からの横やりが。

【著者紹介】
ほしおさなえ : 1964年、東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」で第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年『活版印刷三日月堂 星たちの栞』が、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞、人気シリーズとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんごろ

    ほしおさなえさんの作品は、どの作品も温故知新という感じで、温かさを感じる。そして、古き良きものを今の世に、丁寧で優しく甦らせてくれるね。このシリーズも第3弾。水引や万年筆にスポットが当たる。一成と浩介の仲はなんとかならないか。そして、一成と百花はどんどん意見をぶつけながら、和紙の良さを世の中に伝えてほしい。そして、まだ古き良きものが眠ってるだろうから、掘り起こしてほしい。今の自分の中から一生懸命さが少しずつ失っている。だから百花の一生懸命さを見ならいたい。今作も心が温かくなりました。

  • シナモン

    ほしおさなえさんの作品を読むと丁寧で穏やかな文章、地道に真面目に生きている登場人物たちに自分もこうありたいといつも思わされます。今回は水引の世界の奥深さに感動。記念館が困ってるときにおばあちゃんの「結」の精神からの助け船。かっこよくてグッときました。百花のカラーインクのネーミング発想力もどれも素敵で想像するだけで癒されました。最後の最後にライバル浩介登場でムカッときたけど、百花の仕事に対する本気度、一生懸命さが明確になってきてこれからの展開が楽しみです。

  • 三代目 びあだいまおう

    水引をモチーフに『結』の字の心を説く。結という文字の意味になるほどと頷く。水引を通して家族の大切な思い出が蘇る。ほしおさなえさんがささやくように紡ぐ優しい物語が、新緑に吹くそよ風のように本作を覆い、人の優しさに包まれます。大好きな活版印刷三日月堂シリーズに通ずるとてもあたたかな作品。わたしもがんばろう。まだまだ知らないことがたくさんある。目の前に大きな世界が広がっている。これからその世界を歩いていくんだ。いっしょに知らない世界を見に行こう。手間をかけて届けたい思いがある…。そんな君を応援したくなる‼️🙇

  • KAZOO

    今回の目玉は水引です。水引を主人公のおばあさんがつくっているところなどを見てみたい気がします。またカラーインクやガラスのペンの話も楽しめました。わたしも以前結構高そうなガラスペンをもらったことがあるのですが先っぽをぶつけてしまいかけて使え亡くなった覚えがあります。ビジネスマンはあまり使えないですね。いまはゆっくりしたので使用してみようかなあという気になりました。

  • mariya926

    女子大生の主人公が和紙と出会い、クリエイティブに挑戦することで成長していく物語りです。今回は水引きとカラーインク。水引はおばあちゃんの内職だったものを教えてもらい、家族の歴史も知れます。カラーインクも新しい世界です。挑戦したくなります。名前のネーミングを考える時に「いつも考えているのが繋がってアイディアが浮かぶ」みたいな事が書かれていましたが、私もそんな感じです。いつも考えていて朝起きた時にふっとアイディアが浮かんだりします。自分がしている事が本に出てくると嬉しくなりますね。

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