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デコちゃんが行く 袴田ひで子物語

たたらなおき

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784783880028
ISBN 10 : 4783880026
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1966年、静岡市清水区で起きたみそ製造会社専務一家の惨殺事件。犯人として逮捕された袴田巖さんの無実を信じ、50年以上にわたり戦い続けてきた姉ひで子さんの物語。第二次世界大戦中に子ども時代を過ごし、戦後は経理の仕事で自立した生活を送っていた。ある日、殺人事件の犯人として弟巖さんが逮捕されてしまう。事件をきっかけに、ひで子さんの人生は大きく変わっていく…。生来の負けず嫌いと明るさで数々の困難を乗り越え、希望を捨てずに生きてきたひで子さんの半生を描く。ジャンルはコミックスでもあり社会・一般でもある。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • J D

     たまたま図書館で手にした本。詳しく知らなずに、表層だけ知っていただけで知った気になっていた。冤罪はあってはならない。ただ、今の日本ではほぼあり得ないと考えていた。でも、ここにあった。死刑判決を覆す重み、感じた。考え込んでしまった。袴田さんの人生は取り戻せない。誰の思惑で死刑が確定したかは分からないが、司法にかかわる人間もそれ相応の覚悟が必要。袴田さんの人生はもう取り戻せない。

  • 小鈴

    袴田巌の物語ではなく、姉のひで子の物語。浜松市出身だったんですね。この本を読むことは袴田事件を知ることになるわけですが、 当時の杜撰な捜査が浮き彫りに。死刑判決後は拘禁反応でおかしくなり何年も会えない。会えても数分しか話をしないとか。その繰り返しなのに年に何度も足を運ぶ。でこちゃんが明るいので救われるが、相当苦しかったと推察します。また、ここまで弟の面倒をみるのは時代を感じたりもする。今の時代だとさっさと家族を切り捨てそうですよね。。。弟をそこまで信じきれるかどうか。。。袴田家の家族愛を感じました。

  • 寿児郎

    ひで子さんの特異なキャラクターはすでに語り草になっていて、多くの人を惹き付けている。10年くらい前、一度軽く立ち話をしたことがあるが、壇上で話しているときと同じように非常にバイタリティ溢れる方だった。 「自分を奮い立たせている」というより、「半世紀にも亘る苦しみの歴史がこのキャラクターを形成した」という方が相応しいと思う。事実、2004年の記者会見を見ると、今のひで子さんからは想像できないほど憔悴して肩を落とした様子が見られる。 この漫画は、そんなひで子さんの辛酸に満ちた人生の一部を、垣間見させてくれる。

  • littlesnow

    袴田事件の概要とお姉さんの日出子さんのことは知っていたけど、逮捕当時から現在までがよくわかりました。 弟を信じて支援する日出子さん。 私は弟が冤罪で逮捕されたら同じようにできるか、と思った。 マンガだから読みやすい。 袴田事件を知らない人にぜひ読んでほしい。 それにしても、警察の捏造の証拠は絶対に許せない!!

  • Ayana

    袴田巌さんのお姉さん、ひで子さん。無実でありながら死刑囚となった弟の自由を取り戻すために、半世紀以上闘ってきて、2023年ようやく再審開始となりました。その過程がどれほどの苦しみであったか想像もつかないが、「巌のことは私の運命だと思っている」と話すひで子さんのことを心の底から尊敬します。冤罪が司法・メディア・社会によってどう作られていったのか。袴田事件の最適な入門書です。この国の未熟さを恥ずかしく思います。

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