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なきむし せいとく

たじまゆきひこ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784494012480
ISBN 10 : 4494012483
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

平和を願い、沖縄を見つめ続けてきた田島征彦が描く沖縄戦―ここは1945年の沖縄。ぼくの名前はせいとくです。ぼくは、母と妹の3人で、南へ逃げることになりました。

【著者紹介】
田島征彦 : 1940年、大阪府堺市に生まれる。高知県で少年時代を過ごす。絵本に『祇園祭』(第6回世界絵本原画展金牌受賞)、『じごくのそうべえ』(第1回絵本にっぽん賞受賞)、『はじめてふったゆき』(竹内智恵子・共作/1989年ライプチヒ国際図書デザイン展銀賞受賞)、『てんにのぼったなまず』(第11回世界絵本原画展金牌受賞)、『ふしぎなともだち』(第20回日本絵本賞大賞受賞)、『せきれい丸』(きどうちよしみ・共作/第7回児童ペン賞絵本賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • chimako

    沖縄戦について知ったのは大人になってしばらくたってからのこと。原爆を落とされた広島・長崎の事は子どもの頃から映像でも本でもニュースでも見聞きしてきたが、なぜ沖縄は知らん顔をされてきたのか。日本に見捨てられ捨て石となった沖縄の惨状を伝えなかったのは、何らかの意図があったのか。今年は沖縄の本土復帰50年。この本の主人公であり語り手のせいとくは戦後10年目にこんなことを思います。「沖縄が日本にもどったら、こんなもの(アメリカの軍事基地)はすぐになくしてしまうさぁ」と。復帰50年、今も基地はそこにある。

  • とよぽん

    落合恵子さんがラジオ番組で紹介してくださった絵本。田島征彦さんの渾身の作だ。副題に「まきこまれた」とあり、それはどんなことなのかと想像してみたが、絵本を読んであまりの悲惨さに打ちのめされ、自分の想像の浅はかさを思い知った。まだ小学校2年生だったせいとく少年が体験したことを、田島さんは丁寧に描写して読者に語ってくれた。沖縄の返還から50年を過ぎても、日本国内の米軍基地、施設等の70%が沖縄に集中している現状は、今も沖縄が日本におけるどのような存在であるか証明している。今日、最高裁で判決が出る裁判も。

  • たまきら

    この人の本がずっと好きです。そして復帰50周年の慰霊の日をこの本とともに迎えました。自分自身でいることが許されないーそれが戦争。そして苦しみは今も続いている…。燃える首里城の絵が本当につらかった。読み友さんの感想から。

  • anne@灯れ松明の火

    新着棚で。国民学校2年の「せいとく」は、いつも泣いているので「なちぶー(沖縄方言で泣き虫)」と呼ばれている。話の中でずっと泣き続けてきた せいとくが、最後には「なきません」と誓う。そこに至るまでの悲惨な日々を思うと、言葉が見つからない。内容紹介にこうあった。「悲惨な戦争を子どもたちに見せて怖がらせる絵本を創るのではない。平和の大切さを願う心を伝えるために、沖縄戦を絵本にする取り組みを続けているのだ」田島征彦(「母のひろば」685号より)

  • わむう

    太平洋戦争末期の沖縄で小学生のせいとくが米軍の攻撃を受け家族で逃げ惑う。ガマでは日本兵の非道な行為や、艦砲射撃で家族が亡くなる様子が描かれている。

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