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精神の非植民地化 アフリカ文学における言語の政治学

グギ・ワ・ジオンゴ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784807410156
ISBN 10 : 4807410156
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アフリカ人作家はアフリカ諸言語とひとつにならなければならない。いっさいの著作で英語の使用との訣別を告げ、アフリカの自立、人間と文化の解放の道をさぐる。「新版のための2つの補論」を掲載。

【著者紹介】
グギ・ワ・ジオンゴ : 1938年、植民地下ケニアの農村に生まれる。少年期にマウマウ反英独立戦争を経験。マケレレ大学(在ウガンダ)時代から書き始め、自伝的小説『泣くな、わが子よ』(1964)は東アフリカ最初の英語小説。その他書多数。バイロイト大学、エール大学、ニューヨーク大学などを経て、現在カリフォルニア大学アーヴァイン校終身教授

宮本正興 : 1941年兵庫県生まれ。現在、中部大学国際関係学部国際文科学科教授。大阪外国語大学名誉教授。専門は、アフリカ地域研究(言語・文学・歴史)

楠瀬佳子 : 1945年高知県生まれ。現在、京都精華大学人文学部教授。専門は、アフリカ文学、女性学。アフリカ、女性学関連の編・著・訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nanchara_dawn

    植民地体制の下で強制されてきたヨーロッパの言語で書くのではなく、土着の言葉「ギクユ語」を使って書くことを選んだケニアの小説家による、「世界を変革するような」戦いの記録。それが文化的・精神的な支配から逃れるための手段であることは読む前から予想がついたが、文学といえば主に口承文学でありフィクションとして書かれてきた伝統があまりない言語で書くことの苦労や、農民層に読まれるためのストーリー上の工夫を凝らす箇所などは興味深かった。

  • belier

    熱くてラディカル。著者は英語で小説を書いて名を成したが「小説を育んでくれた農民は決して読むことはない」「これ以上英語で書くことに価値があるかどうかわからない」と母語であるギクユ語で書くことにした。小説形式は口承伝統に立ち返った。英語などでよしとするアフリカ人大作家を痛烈に批判する。そこまで言わなくてもと思うが。シェイクスピアなどのように、自らの言語での文学を通して、自らの言語に貢献する使命がアフリカ人作家にはあるという。作品が他の民族語に翻訳されることでそれぞれ豊かになることも願う。スケールも大きかった。

  • MIRACLE

    この新版には筆者の補論が二編(日本での講演の原稿)、付録として宮本正興「アフリカ文学の概観」(百科事典ブリタニカの記事)、新版訳者あとがきが加わっている。旧版をすでに読んでいたので、今回は追加分だけ読んだ。訳者あとがきでは、筆者の評論集が1997年に刊行とある。ということは筆者は変節したということなのだろうか(一切の英語の使用と決別したはず)。著者、訳者のアフリカ文学の定義は偏狭だし問題があるので、同意しかねる(線引きが困難)。

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