キレキレのベルリン・フィル金管アンサンブルと
台本作家ご本人(ドイツ人)の日本語ナレーションが絶妙!
音楽劇『ブレーメンの音楽隊』
グリム兄弟作のメルヘン作品の中でも「ヘンゼルとグレーテル」に次ぐ著名作品が「ブレーメンの音楽隊」です。クラウス・ヴァレンドルフとシャーンドル・バローグの音楽バージョンはこの興味深い物語を格別お茶目に、かつ今日的に語ります。5人の主人公(登場動物たち)が話す受難の出来事はセルゲイ・プロコフィエフの作品『ピーターと狼』と同じく、例えばロバの鳴き声は二本のトランペットが、犬は金重なホルンのソロが、猫の愚痴はピッコロトランペットが、そしてトロンボーンは雄鶏の雄叫び、と様々な楽器で表現されます。
この作品はベルリン・フィルの教育プログラムの一環であるファミリーコンサートのために作られました。ファミリーコンサートはベルリン・フィルの数あるシリーズの中でも大事なハイライトです。このコンサートでは、アドリヴのような場面に即座に反応する子供達が特別な雰囲気を作ります。そしてショスタコーヴィチの『舞台管弦楽のための組曲』くらい、この高揚したサーカス小屋のような雰囲気に合う音楽はありません。子供達のためだけではありません、どうぞお楽しみください。
シャーンドル・バローグ[1958-]はハンガリー出身のバス・トロンボーン奏者で、ハンガリー放送響、ブダペスト祝祭管などで活動する傍ら、ブラスのための作編曲を数多く手がけています。『ブレーメンの音楽隊』はバローグのオリジナル作品で有名な童話に基づく音楽劇。8曲からなる組曲の合間に朗読が入りますが、このアルバムでは台本のヴァレンドルフ自ら日本語版に挑戦! ちょっと拙いですが、温かみのある語り口です。ショスタコーヴィチの組曲はかつて「ジャズ組曲第2番」として知れられていた作品から4曲選んで金管アンサンブルのために新たに編曲してまとめたもの。(輸入元情報)(写真 メーカー提供)
【収録情報】
1. バローグ:『ブレーメンの音楽隊』(日本語ナレーション版)
2. ショスタコーヴィチ/ドラーゲ&アンドレセン編:舞台管弦楽のための組曲より(マーチ、ワルツ第2番、小ポルカ、ダンス第1番)
クラウス・ヴァレンドルフ(朗読/日本語:1)
エルネー・ウェセリー(アコーディオン:1)
タマシュ・ホルヴァート(ギター:1)
フランツ・シンドルベック(ドラム・セット:1)
ヤン・シュリヒテ(打楽器:1)
ベルリン・フィルハーモニー金管アンサンブル
ガボール・タルコヴィ(トランペット)、タマーシュ・ヴェレンツェイ(トランペット)
ゲオルク・ヒルザー(トランペット)、ギヨーム・ジェル(トランペット)
マルティン・クレッツァー(トランペット)、サラ・ウィリス(ホルン)
リストハルト・ゲスリンク(トロンボーン)、オラフ・オット(トロンボーン)
トーマス・ライエンデッカー(トロンボーン)、イェスパー・ブスク・ソレンセン(トロンボーン)
シュテファン・シュルツ(トロンボーン)、アレクサンダー・フォン・プットカーマー(チューバ)
シャーンドル・バローグ(指揮)
録音時期:2009年3月、2012年2月
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
日本語解説・台本付き